第7話 明人の能力
「明人君のタイプですが《物理操作系》に分類されます
具体的に言えば《物質を加速させる事が出来る》能力になります
そしてランクですが・・・・限りなくFに近いEとなりました」
そんな一言で今までの期待は一気に急降下。
色々と期待しちゃってたのが悪いんだけど
なんかこうね。
「具体的にはどういった事なのでしょうか?」
「《物理操作系》は先ほど説明しましたが
明人君は物質を加速させる事が出来ます
対象範囲は動いている物であれば何でもです」
「何でもですか?」
「はい、物理的なものであれば金属でも植物でも空気でも電気でも対象となります」
「それで加速というのは?」
「簡単に言えば速度を上げられるという事です
50kmで走っている車を80kmするとかですね
まだ明確にはお答えできませんが上限は無く無制限に上げれると予想されます
加速と言うと分かりにくいかもしれませんが速度を上乗せできるという認識で良いと思います
ですので動いていない物には効果がありません」
「明人が走ると転んでしまうこともその影響ですか?」
「そうですね、走る時に足を速く動かそうと意識をして《ギフト》が発動し
足の動きを加速させる、体のその他については通常のままなので
結果としてバランスを崩していたのでしょう
これを"体を速く動かす"と言うよりも"体ごと移動させる"ようにすれば
通常では考えれない速度で移動することも可能でしょう」
「なるほど、足だけを速く動かそうとしてたって事なんですね
その、明人の能力は強いものなのでしょうか?
例えばヒーローになれるような」
「能力だけで言えば、かなり強力なタイプです
対象範囲も広く、応用次第ではヒーローにもなれるレベルでしょう
しかしですね、今回の検査で明人君のランクはEとなりました
それも限りなくFに近い値です
能力は強いのにランクが低い理由はですね
明人君は能力に対してヒーローパワーが低いのです」
◇◇◇
ヒーローパワーとは通称《HP》と略され
《ギフト》発動の際に消費される力だ。
車で言うところのガソリンにあたる。
足りていれば発動できるし、足りなければ発動できない。
大きな力を使えば多く消費するし、小さな力を使えば少なく消費する。
これは成長と共に増えていく。
個人差もあるらしいが発症時のランクから
らおおよそ1ランク、稀に2ランク程度の向上との事だ。
◇◇◇
「つまり明人は燃費が悪いと?」
「そうなります、後は《HP》の容量も少ない為、持久力においても難があります
明人君の能力は物を加速させると言いましたが
更に詳細に言えば
加速させた場合に、外部的要因を無効化しているのですが
空気の流れや摩擦熱などから対象を守る為に使用する《HP》が多いのです
そしてあくまでも操作系の能力の為、物質自体の強度等は変えられません」
◇◇◇
結論を言うとヒーローとしては通用する能力を持っている。
但し、効率よく使用する術を考えな来ればならない。
そして18歳になったらライセンス取得を行うかを決める。
ここから御影明人の《ギフト》持ちとしての日常が始まる。




