第4話 検査に向かおう
ついに検査をする日が来た。
もう朝からドキドキが止まらない。
余りにもウキウキしていたら親に注意されたのでちょっとしょんぼり。
◇◇◇
自宅まで迎えの車が来た。
車は小型のバスのようなトラックのような形。
一番近いのはキャンピングカーか。
色は濃い目のグレー、ちょっと地味であまりカッコよくない。
付き添いは1人までらしく母親と共に車の後部に乗り込む。
中は部屋のようになっていて
窓が無くて外はまったく見えない。
壁には大型のテレビが掛けてあって奥にはトイレもあるみたい。
お菓子もジュースも好きなだけ食べて良いと説明される。
しかもテレビでは放送されてない特撮が見放題っ!
それに何だか全然揺れないから気持ち悪くもならないし。
とりあえず、オレンジジュース飲みながらヒーローを観ようっ。
◇◇◇
明人は楽しそうにしているけど一体、何処に向かっているのかしら?
出発日と時間の指定は前もってあったけど他に事前説明はなかったし。
当日は時間通りに迎えが来たのだけど付き添いは1人までだし。
迎えに来たのは運転手と助手で男の方が2人と女性が1人。
男性は運転席のようで今いる部屋からは見えないけど
女性は担当なのか1人一緒に乗っている。
最初に簡単な自己紹介と今日の説明を受けただけで
後は一言も喋らずにずっとパソコンを叩いている。
確か名前は木下美月さんと言ったかしら。
明人はずっとテレビに夢中だし暇だわ・・・・。
「あの~、木下さんちょっと良いでしょうか」
「はい、なんでしょうか?」
「あとどれくらいで着くのかしら?」
「本日の予定移動時間は5時間程度となっています」
「場所はどこなのかしら?」
「・・・申し訳ありませんが、検査施設の場所は機密事項となっていますので
それについてはお答えできません」
「そうなの?」
「はい、全国の各地に点在はしていますが場所や設備については
全て公開されていませんし本日の目的地も不明です
私においても本日の場所は教えられていません」
「貴方も知らないの?」
「検査施設というのは研究施設も兼ねている事が多い為
関係者に対しても情報は規制されています
そして本日は検査内容が≪ギフト≫発症の確認が目的の為
まだ政府として明人君を管理できていない状態です
これが悪の組織に伝わった場合、妨害工作をしてくる事もあり
最悪の場合は命を狙われる可能性も否定できません
情報がとどこから漏れるかわからないように情報規制されているのです」
「なるほど、悪の組織って怖いんですね」
一瞬、間を置いて。
「それはもう悪と言うぐらいですから」
女性二人の笑いがクスクスと小さくおこり、部屋の空気が少しだけ軽くなった。
◇◇◇
「御影様、到着いたしました」
ウトウトしてたらしく、声を掛けられハッと目が覚める。
時計を見ると5時間を少し過ぎた位だ。
明人はずっとテレビを観てたらしい。
外に出ると白くて大きい建物が目に入る。
周りを見渡すと木が沢山生えており、どうやら森の中の拓けた場所だとわかるが
これといって特徴がある景色でもなく携帯も県外になっていてここが何処かはわからない。
ここはどこなのかしらね~。
「御影様、ようこそいらっしゃいました
本日、案内を担当させて頂く三島晃弘と申します
それでは、館内にどうぞ」
白衣を着ているが研究者というよりは雰囲気が会社員のような
担当の方について中に入ると会社のロビーのような綺麗なホールだった。
でも人気が無く寂しく冷たい感じのするロビーを歩く。
「では、こちらにお入りください」
そういわれて応接室らしき部屋に通され三島さんは部屋を出ていく。
◇◇◇
出されたお茶を飲みながら待っていると
資料を手にした三島さんが戻ってきて一言。
「まずは≪ギフト≫の説明をしましょう」




