第14話 クールビューティーさん
「え~っと、次は御影明人さんでしたか
私がGグループの個人戦闘試験担当の新見雪江と言います
試験内容をお伝えします
私のどこでも構いません、1回攻撃を当てれば合格です
もちろん私からも攻撃しますので避けるなり防御するなりしてください
制限時間は20分です
何か質問はありますか?」
「雪江さんからの攻撃を受けた場合のペナルティはあるんですか?」
「・・・・新見です
こちらからの攻撃が当たった場合のペナルティはありません
いくら受けて頂いても構いませんが
そう何回も体が持つとは思えませんよ?」
「俺は金属バットを武器として使いますが
全力で当てても雪江さんは大丈夫なのですか?」
「・・・・・・新見です
手加減は不要です
そもそも手加減して合格出来るほど私は甘くありません
また武器以外でも殴る蹴る体当たり等の
意図した攻撃であれば何をしても構いません
手段は問わないので攻撃してください」
「雪江さんの攻撃手段とかは聞いても構わないのですか?」
「・・・・・・・・・新 見 で す
う~ん、そうですね」
手を顎につけて考えだす。
考える姿も絵になるひとだなぁ。
「素手でいきましょう
こちらは武器は使いません
それと攻撃に使うのは両手だけとしましょう」
「えっ?そこまでですか
流石にそれは雪江さんに分が悪いのでは・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・ふぅ、もう雪江で良いです
それわざと言ってますよね?
まぁ、とりあえずそこまで実力に差があると思ってください」
おおう、言い勝ったぜっ!
ふふふ頑張った買いがあったなぁ。
「では試験を始めますね
一つ言いますが攻撃には両手しか使いませんが
なんだかちょっと気が乗らないので
それ以外の手加減はやめますね」
「ええぇぇぇぇぇええっぇ、いやっ、ちょっと」
「でわ、試験を開始します」
手加減するのかしないのか分からないまま試験が始まる。
◇◇◇
雪江さんと10m程の距離を持ち対峙する。
金属バットを正面に構え、瞬時に反応できるようにする。
「変身っ」
掛け声と共に雪江さんが青みを帯びた光に包まれる。
一瞬で消えた光の後に居たのは一言で言えばライダーだった。
正確に言うならばライダーが着るような革のツナギに似ている。
白に薄い青を混ぜたような綺麗な色だ。
目は大き目のバイザーの様なサングラスで囲われており
そこから後頭部までを体と同じ色のヘルメットの様な物で覆っている。
全体的にスリムかつシンプルで厚みも薄い為、見た目は華奢な印象を受ける。
だがそれは見た目だけで実際に受けるプレッシャーは先程とは比較にならない。
ただ、口元が出ているのが妙に艶めかしい。
そんな事を考えていると。
「行きますよ、ちゃんと握っててくださいね」
「へっ?」
見惚れている場合じゃないと手に力を籠めた瞬間。
ドゴッと音がし目の前で爆発音が起きたと思った瞬間に
物凄い衝撃があり体が吹き飛ばされる。
「ッッッッツ!!」
何とかバランスを崩さずに両足に力を入れ速度を殺すが数メートル後ずさり
地面には車のブレーキ跡のように線が引かれている。
「おやおや、どうしました?
ただ軽くバットを殴っただけですよ」
バットには殴られた跡がハッキリと残っている。
心臓がバクバクし手が痺れているものの体は無事だ。
爆発的な踏込で一気に飛び込み殴る。
それだけの単純な動きすら捉えられず
手加減された攻撃をされている。
今のを体の何処でも当てられたら終わってたぞ。
何やってんだ俺。
実力差があるという事をこれで思い知る。
それも大きな差が。
「ふははっ、凄いですね
まったく見えませんでしたよ」
「これで手加減する必要がないのはわかりましたか?」
「はい、全力で行かせてもらいます」




