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ヒーローの中身  作者: 猫ろろ
ヒーローへの道
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第13話 出会いのフラグ 

準備は万端(ジャージに金属バット、指ぬき革手袋"キュッキュッ"だけだけど)。



緊張もしてない(はず)。



「よ~し、やってやるぜ」





  ◇◇◇





試験会場にはバスで移動し



到着した場所は市街地だった。



市街地と言っても周囲は森の中で特殊フィールドで囲われているらしく



外からは認識できないし、外に影響も及ばないらしい。



よ~く見てみると空が僅かにキラキラしてるような気もする。



そして人の気配は無く、やけに綺麗だ。



どう見てもセットだよね。



ただ、規模がデカい、超デカい。



聞いてみたら地方部の都市までとはいかないけど



町位の大きさはあるとのこと。



ここは訓練や試験等に使う場所らしい。



大きな噴水のある広々とした広場。



大型ショッピングモール。



小さい店が軒を連ねる商店街や飲み屋街。



ビジネスオフィスが立ち並ぶ高層ビル群。



普通の住宅街や学校等の色々なエリアが用意されている。



今回は比較的広めな場所での試験を行うようだ。





  ◇◇◇





バスから降りて広場のような場所までゾロゾロと歩いた。



ここが試験開始場所のようだ。



到着時に腕時計のような物を渡されるので手首に付ける。



説明によると以下の機能があるらしい。


・体のモニタリング


・タイマー機能


・試験連絡機能


・緊急時防御機能



皆、緊張しているのか口数は少なく空気が張りつめている。



「でわ、今から試験を始める


 試験の内容を説明するので不明点があれば説明後に質疑応答を行う」



きたぞ、ついにきたぞ。



「まず、今回の試験の大まかな流れとしては個人戦を行った後に


 各種試験を行い最終的に集団戦で終了とする


 各人に渡した試験機器は《テリンク》と呼ばれるもので


 そこから各種指示とモニタリングが行われる


 モニタリングからこちらが危険と判断した場合や


 限界だと判断したら横にある赤いボタンを押すと


 緊急時防御機能が働くので安心してもらいたい」



おおう、それなら安全か。



やるじゃん運営、考えてるじゃん。



冊子にはそんな事書いてないからビビらせやがって。



「なお、一瞬で致命的な怪我等を負った場合、防御機能は


 間に合わないので覚悟してもらいたい」



「やっぱ駄目じゃんっ!」



やべ、声出ちゃった。



軽く睨まれるがスルーされた。



「試験中は自由行動となるので指示が出るが、従うも従わないも自由だ


 各自の判断で自己をアピール出来ると思った方法で行動してもらいたい


 初めに各エリアに分かれて個人戦闘試験を実施後行うが


 終了した段階で《テリンク》から指示が出る


 以降は自己判断での行動となる


 説明は以上だ」



そして質疑応答が行われたがやはり



安全基準についての質問が多かった。



それ以外だと



「今回の合格ラインはどの程度となるのでしょうか?」


 

「試験において全員に同じ指示が出るわけではなく

 

 個人に合わせた指示になる


 よって何をどのようにすれば合格というラインは存在しない


 ただし、ヒーローとしてある程度の戦闘力が無いと厳しいと考えてもらって構わない」



他には



「自由判断での行動とありますが


 指示に従わないことでマイナス評価となる事はありえますか?」



「考え方や判断内容の評価内容に繋がるので


 全体で言えばマイナス評価が出ることもありえるが 


 指示に従わなかった事が直接に影響する事は


 無いと思ってもらって構わない


 逆に指示に従うことによってマイナス評価が出ることが


 あるかもしれないので慎重に判断してほしい」



これは大分、ハードルが高いな。


なんにせよ個人戦と突破しない事には意味がないか。




  ◇◇◇




質疑応答後にグループ分けが行われて



俺はGグループとなった。



今回の試験者は58人という事で各10人グループ。



俺の所だけ8人だね。



ただ単に実施エリアを分けるだけだから意味はないんだけどさ。



Gグループの試験会場は大型スーパーの駐車場だった。



下がコンクリートで滑りそう。



っていうか特段の安全対策とかはないのね。



これ下に叩きつけられた時点で死ぬ可能性ない?



考えても仕方がない事か・・・。



戦闘エリアは広めにとられており



当事者以外は中に入れないような仕組みになっていて



ここを覆っている特殊フィールドの小さい版のようだ。



中は見えないように見えるようになっているので内容はわからない。



入口と出口が別になっていて終了し出口を出たところで最初の指示があるはずだ。



俺の番は5番目、今が3番目だからあと少し。





  ◇◇◇




「次、中に入れ」



来た、ついに来た。



急に心臓が跳ね上がる。



ドキドキとワクワクが混ざり合って汗が出てくる。



落ち着け、自分を信じろ。



そう自分に言い聞かせ心を落ちつかせる。



一息ついてから入り口から中に入るとそこに居たのは












クールビューティーさんだった。





  ◇◇◇




ついに実戦スタート。



明人の能力は通じるのか。



そしてビューティーさんの正体とはっ。




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