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かおる小町*連載版  作者: 風奈多里
かおるちゃんと僕
25/27

いつの間にかのIKEくん




さて、カバンの中で座り込み、特殊なシートで汗を拭くフェアリーのことなんて気にしないでいこう。




気を取り直して、普通の学生生活を送るたけし君に戻ろう。




気にしない気にしない…。


フェアリーなんて気にしない…。


…と、たけしは心の中で呪文を唱えた。






たけしは、遅刻せずに無事に学校に到着し、いつものように授業の準備を始めた。




高校3年生の春、クラス替えはしたがいつもと何ら変わりのない高校生活であった。






すると、カバンの中から、


「たけしさん、たけしさん。今日は、IKEくんいますか?」


と、いつものかおるちゃんのコショコショ声が聞こえてきた。




IKEくんとは、同じクラスのイケメンのたけしくんのことだ。前にも出てきたと思うけど、悲しいことにイケメンではないこの僕と同じ「たけし」という名前なのだ。かおるちゃんは、ここ2年で、いつの間にやらIKEくんというあだ名を付けていた。




つまり、


イケメンたけしくん


から徐々に呼び名が変化し、

→イケメンくん


→イケくん


→IKEくん


という流れだ。






そのIKEくんは、たまに遅刻してくるんだ。


「IKEくんは〜、あっ、今来たよ。遅刻ギリギリセーフだな。」


僕は、まぁ、いつものことだよ!と言うように、かおるちゃんにお知らせした。






「よかったですね〜。また遅刻したら大変ですよね〜。それにしても、今日もカッコ良いですね〜。」


かおるちゃんは、毎日 IKEくんのトリコであった。






IKEくんの遅刻を心配し、


IKEくんの寝癖を直そうと、IKEくんの頭に伸び乗ろうとしたり、


時には、


IKEくんに変な女が寄ってこないように見張りもしていた。




そう、かおるちゃんはIKEくんの隠れガードマンなのであった。






ガードマンと言っても姿はフェアリーだし、尾行するにせよ僕がついていないといけない。つまり、僕が思いっきり怪しい人間になってしまう。




それを回避するために、僕はとてつもなくIKEくんと仲良くなる努力をしたんだ。







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