透け感と困惑
そしてやはり、その色とデザインが気になる。
フェアリーの世界では、目がチカチカするような原色が流行っているのだろうか。深夜にピーと鳴る、テレビ画面のようなレインボーだ。眩しすぎて、もはや何色かも分からない。
しかし、賑やかだ。柄は、水玉やらストライプやら、チェックやらで忙しい。右は動物、左はキャラクター。
春なのにサングラスをかけた怪しい謎のサンタの絵も描かれている。とにかくガチャガチャしている。
布の素材は、上のセーラー服のようなデザインの洋服は恐らく綿素材。ここは、実用性も踏まえているのだろう。セーラーの部分は、スカーフの様なサテンの生地を使っているようだ。
やや短めのスカートは、白いレースでできている。透けていそうで透けていないという絶妙な具合の生地である。もしかしたら裏地に細工がしてあるのかもしれない。フェアリーの世界では、人間界にはまだない技術が発展しており、このスカートの透け感もその最新技術なのかもしれない。
このなんとも言えない全身奇抜かつ斬新なデザインの洋服をどう褒めれば良いのか。いや、褒めようと思えば、褒めどころ満載の洋服ではある。しかし、褒めたところでどうなるのか。まさか、この奇抜さがエスカレートしていくのではないか。
そして、似合っているのか似合っていないのかという点も究極の選択だ。似合っていたところで嬉しいものなのだろうか。逆に、似合っていないと伝えたところでフェアリーはどう受け止め、今後の服装はどう変わっていくのであろうか。
たけしは、とにかく悩んだ。




