表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かおる小町*連載版  作者: 風奈多里
かおるさんと僕
12/27

フェアリーテールのタキザワさん

滝沢駅に着くと、駅の自動販売機で飲み物を買った。僕は、久しぶりの遠足気分だったから、おやつを買ってくれば良かったと少しだけ思った。


しかし、滝沢駅は思っていたよりも近かった。聞いたことがない駅だったけれど、かおるちゃんが誘導してくれたので乗り換えもスムーズだったし、あっという間に駅に着いた。




「あそこの道をまっすぐ行って、あそこを右に曲がってすぐのところなんです。さぁ、行きましょう! 」


かおるちゃんは嬉しそうに案内してくれた。


初めての場所、初めての駅、初めての道、初めて見る景色全てが新鮮でワクワクした。




かおるちゃんの後について行くと、フェアリーテールという建物が見えてきた。古くもなく新しくもない普通のビルだ。


「ここがフェアリーテールです。」


建物に着くと、階段で2階に上がり、202号室へ向かった。


かおるちゃんは、部屋のチャイムを鳴らした。




「はい?どなたですか?」


中から男の人の声が聞こえてきた。


「かおるです! お久しぶりです。」




すると、扉が開き、白い髭を生やした眼鏡をかけたおじいちゃんが出てきた。


「あぁ、かおるちゃん、よく来たね。待ってたよ。あれでしょ? あの〜、あれね。あれは大丈夫だから安心して。う〜む。元気だったかね? おっ、お連れさんも一緒かね。はじめまして、タキザワです。フェアリーテールへようこそ。」




そのおじいちゃんは、タキザワさんと言う人らしい。話していると、あれ?とか、あの〜? とか、変な唸り声とかが多いおじいちゃんだけど、優しくて話しやすそうな人であった。




「え〜と、あの〜ぅ、ん〜、君は、たしかあれだよな、あれ〜。かおるちゃんのあれ〜。うん、名前も伺ってるよ。」


おじいちゃんは、僕の方を指差して、眼鏡のレンズの隙間から全身を舐めるようにジロジロと見てきた。




なんか見られてるし……というか、かおるちゃんのあれ?ってなんだ?……なんか面白いおじいちゃんだな、と僕は思った。僕は吹き出しそうになったのを一生懸命こらえた。




僕とタキザワさんがお互いをジッと見つめていると、


「タキザワさん! たけしさんだよ!(笑)たけしさん、こちらはタキザワさん、フェアリーテールの管理人さんなんです。」


と、かおるちゃんがすぐに紹介してくれた。




「そうだった、そうだった。たけしさん。かおるちゃんからいろいろと聞いているぞ。今日はよく来てくれた。う〜。後で大事な話がある。まぁ、少し休め。茶でも入れよう。」


おじいちゃんは、そう言って奥の部屋に案内しだ後に冷たいお茶を持って来てくれた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ