表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか行った隠れ里  作者: 天野幸道


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/21

にわかでにわかを脱出作戦

果てしく続くにわかの住人のもてなし。辟易して来たユキに法師が客人である自分たちもにわかをして、拍手喝采を受ければ、もてなしは終わるのだとつげる。法師の提案で打ち出の小槌アプリで法師は巨人になり、大うけする。

挿絵(By みてみん)

「ユキさん飽きましたか?法師さん、そろそろ抜け出しましょうか。」

 ゆきが声を潜めて言いました。

「心得ました。」

「どうするの?こっそり抜け出そうにもこの人込みじゃ無理よ。」

「ご心配なく、私たちがにわかをすればよいのです。」

「ここではね、客人がにわかをして拍手喝さいを得ればもてなしは終わるのよ。」

「ええ?私何もできないわよ。カラオケで歌うくらいしかできないもの。」

「大丈夫です、とっておきの方法があるのです。これをやればみな拍手喝采まちがい無しです。」

「法師さん、みんなから見えるかしら。」

「それは大丈夫です、打ち出の小づちを使うのです。」

「打ち出の小づちって、大きくなるやつですか?」

「はいそうです。」

「でも小づちなんてどこにあるの?」

「スマホに打ち出の小づちアプリがあるのです。これを使います。ユキさんのスマホにアプリを送りますね。」

 そういうと法師は、スマホを取り出しました。法師の懐にあるスマホ、もう本当に小さいです。

ルルルル、ユキのスマホがなりました。

「本当だあ、アプリがある!」

法師「いいですか、アプリを開いて私に向かって振り振りするのですよ。その時おまじないを唱えるのです。大きく、大きく、大きくなあれ、と。」

 三人はこっそり打ち合わせをしました。

「如何いたしました、お客人殿。」

「私たちもお礼ににわかをしようかと相談していたのです。」

たぬきはそれを聞いて大喜びをしました。

「皆の衆お客人がにわかをされるそうです。このようなことはここ幾年もありませぬ。」

やんややんやの大歓声。三人は舞台に立ちました。真ん中に法師がいるのですが、遠くからでは見えません。

「にわかの皆様、この度はお世話になりました。そのお礼に私たちのにわかをご覧に入れます。」

うわーーーパチパチ!!!やんややんや!

「ユキ様、かわいい!!」

「なんでここだけ今風に盛り上がるわけえ? (゜_゜i)」

「情報だけは勉強しているみたいよ。」

「では始めます。ここに法師さんがいます。今から私がおまじないをかけます。さあよーく見ていてくださいね。」

そういうとユキはスマホを取り出して、法師に向かって振りました。

「大きく、大きく、大きくなあれ♪。」

「みな様もご一緒に!」

 ゆきものってきました。

「大きく、大きく、大きくなあれ♪」

 観客の大合唱です

さあどうでしょう、法師は少しずつ大きくなっていきます。おおおおお!!!みんなから驚きの声。

「やったあ、よおし、大きく、大きく、大きくなあれ♪」

「ねえちょっとふりすぎよ。」

「えっ?」

 ゆきが心配そうに声を掛けましたが、間に合いません。法師はどんどん大きくなって天井にまで届いてしまいました、でもまだまだ伸びていきます。

「きやあ、屋根があ。」

「屋根をはずします!」

法師は屋根を外しました、でもどんどん大きくなりとうとう、巨人になってしまいました。

「進撃の法師です!」

ゆきはユキにささやきました。

「ユキさん、ちょっとやりすぎですよ。」


この章は歌舞伎の融通無碍の世界観で書いてみました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ