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いつか行った隠れ里  作者: 天野幸道


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にわかの里 熱烈歓迎

二つ目の場所 にわか。お節介な住人は皆動物の化身。余興のにわかで客人をもてなす、悪意は無いが疲れる場所ですここをどう乗り切り、行方不明の飛梅を見つけられるか。

よろしかったら、ブックマーク、評価をお願いします。本や漫画になるのが夢です。

挿絵(By みてみん)

「にわか?」

「それはまた面白い場所へ飛梅は行ったものですね。」

「少々疲れる場所だわね。」

「疲れるって、道が険しいとか。」

「いえ、にわかの住人が疲れるのです。」

「悪い者はいないのだけどね。」

 三人は、にわかの入り口から道をたどっていきました。さっきと違って明るい道で、その外には明るい町並がありました。

「うわあ、まるで時代劇だわ。」

 商いをする人、大道芸をする人、時代劇で見た通りです。ただ一つだけ違うのは

「きやっ!みな人間じゃない!お猿さん?あれはうさぎ、たぬき、きつね、なんなのこれ。隠れ里の動物とは違う!」

 そうです、人間の格好をしていますが、みな動物なのです。隠れ里の動物はみな着物など着ていないのですから。

「おお、これはこれは旅の人たちようこそ”にわか”の町へ。私はこの町の町衆の長、猿でございます、きゃ。」

いかにも高そうな着物を着た猿が、皆に話しかけました。

「これは、これは早速お客人をおもてなししなくては、ぴょん。」

「さあさあ、宴会場へ皆様ご案内、ぽん。」

「何なの、これ。いきなり宴会って。」

「これがここの風習なの、まあ少しだけ見ていくのも勉強ね。」

「そうですね、いざとなったらまたお助けします。」

「危ないの?」

「危なくはないのですが。そうですね、親切すぎるとでも申しあげておきましょうか。まあ入って確かめてくださいね。」

 町の真ん中にある大きな宴会場「熱烈歓迎賓館」と書いてありました。中に入ると広々としたお座敷の中には立派な舞台。

 舞台の横の垂れ幕には「楽しみ増ショー」

「何なのこれ、ダジャレオンパレードね。」

「ようこそ旅のお方、私はこの熱烈歓迎賓館のプロデユーサーのたぬきです。我がたぬき一族の名誉にかけて、あのたぬき御殿をここに再現いたしました次第。本日はにわかの町衆みなで大いに盛り上げたいと思います。」

うわ―!!と一斉に拍手。

「なんだか歓迎と言うより自分たちが盛り上がってるみたい。」

「まあそうなのよ。」

「でも食べものだけは美味しいのですよ。」

一寸法師は、鯛の上に乗って身をほぐしていました。


民話や童話の世界にもしも迷い込んだら、それは日本的な異世界だという設定で物語は進んでいます。

いつか本や漫画の原作になるのが夢です。よろしかったら、ブックマーク、評価をお願いします。

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