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いつか行った隠れ里  作者: 天野幸道


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㉕反撃のうぐいす ホーホケキョ

うぐいす姫の生き影の助言で、打ち出の小槌から氷の結晶と魔法の羽が大量に出てきて、魔王の軍勢を倒しました。魔王は蝙蝠の羽が取れてネズミになってしまいました。

挿絵(By みてみん)

「あっうぐいす姫だ!でも姫は隠れ里から出られないはずだよね。」

「あれはうぐいす姫の生き影よ!」

「生き影?」

「私は隠れ里にいます、でもあなた方の呪文が聞こえてきたので私の影を送ったのです。たとえ影であっても私の力は同じです。」

「おのれ、こしゃくな姫だ。姫もいただいてやる。」

「ゆき、打ち出の小槌を出して。」

「打ち出の小槌?」

「そうです、打ち出の小槌で羽と雪の結晶を沢山お出しなさい。一つ一つは魔王の力にはかなわないわ。でも沢山集まれば何十倍、何百倍もの力になるわ。」

「そうか!その手がありましたね。」

「みんなでやるウッス!」

「ユキ、スマホをふりふりするにゃー。」

「私たちは梅の花びらを!」

「分かったわ、小槌を振るわよ~!それ出てこい、出てこい!」

みんなも声をそろえて、「出てこい、出てこい!」

さあ出て来るわ出てくるわ、羽も結晶も、梅の花びらも。

小悪魔たちの火がどんどん小さくなっていきます、そして羽と結晶が魔王を覆っていきます。

「な、なんじゃこりゃあ!」

「なんかどこかで聞いたセリフね。」

「魔王何歳でウッス?」

魔王はどんどん羽と雪の結晶に覆われていきます、そしてその上に梅の花びら。

「なんかカラフルですニャー。」

「気をつけて魔王はまだ力が残っているわ。」

魔王は雪の結晶をはねのけて出てきました。

「おのれ、俺の最後の力を見ろ!」

「きゃあ、魔王が大きな蝙蝠になってる。」

それを見たうぐいす姫が前に出て

「みな一緒に呪文よ、ホーホケキョ!」

みんな「ホーホケキョ!」

「うわーーーーーーー!」

魔王の体はどんどん小さくなって、羽も取れていきました。

挿絵(By みてみん)

「やったー!魔王を倒した~♪」

うぐいす姫が手を振ると、羽も雪の結晶も花びらも消えました。

そこには羽のとれた蝙蝠がいました。

「なにこれ、ネズミじゃないかニャー。おいしそうだにゃあ。」

挿絵(By みてみん)


昔見た妖怪大戦争など思いだして書きました。民話は最後はみな正義が勝つパターンなのです。

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