魔王と魔物たちライブで盛り上がる
魔王を油断させるため、魔物たちの前で猫又ミー、一寸法師、ゆきんこが芸を披露して大うけします。
やんややんやの歓声。野原のライブ会場に集まった、鬼火やら人だまやら、小鬼やら訳の分からないあやしい者たちが、ステージに向かって拍手。
「なんか雰囲気は前時代的ね。(;^_^A」
ステージの真ん中にミーが現れました。
「みなさあーん、こんにちにや!これから猫又一座のステージでえーすニャ。みんなノってるかにゃあ?!」
イエーーイ!魔物たちは大喜び。
「案外魔物ってノリが良いわね。」
ステージではミーが全力で歌って踊っています。
「おお良きかな。みんなもっと盛り上がれ。」
つづいて法師が登場
「我が太刀さばきをご覧ください。」
臼がリンゴを空に投げると、地上に落ちる前に空中で皮をむいて見せました。
割れんばかりの拍手。
つづいて臼がどんどんりんごを投げ続けます、それらをひとつも落とさずに、剣一つで空中皮剥きするのです。
「すげえなあ、でもどこかであの太刀さばき見たことがあるんだよなあ。」
「あの格好、親戚の京の鬼が飲みんこんだ一寸法師に似てるよなあ。」
「腹の中で暴れたってやつかい?。」
それを聞いていた鬼火がメラメラ燃え始めました。ステージの前の方まで燃えてきました。
「まずいわ、ばれそうね。よし私が。」
そういうとゆきは下手から登場し舞を舞いながら、あたり一面を雪景色に変えてしまいました。
可愛い!再び大歓声。小鬼もやんややんや。
鬼火も下火になり
「ゆきんこ萌え!」
「ふう、危なかったわ。それにしても魔物たちアイドル好きねえ。」
ミーは魔王のそばに行くと
「魔王様おきにめされましたでしょうかにゃあ?」
「イイネえ。だけどもう一つ、もう少しな気がするんだよねえ。」
ミーは少し考えて、とりあえずインターミッション。
「なかなか魔王手ごわいわ。ユキ、控室から出たらだめよ、人間ってばれたら大変だからね。ここはうぐいす姫の力で見えないようにはなっているけど、あなたがいるって分かったら、魔王の力じゃ簡単に破られてしまうから。」
かなりばかばかしいです。歌舞伎の融通無碍の世界を書きたかったのです。




