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チート能力を授かったのにダンジョンアレルギーらしいので、家で待ってることにした ~最強冒険者を育てて代理攻略させてみる  作者: やおよろずの


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第1話 十万人に一人

不定期更新予定です。

もしよかったら、投稿モチベになりますので、

ブックマークや評価よろしくお願いします!

私は昔から、好きなものに嫌われる人生だった。


エビが好きだった。

……アレルギーだった。


ネコが好きだった。

……アレルギーだった。


まるで、好きなものから拒否されているように感じて落ち込んだ。

……神様を恨みもしたっけ。



そんな私が最近大好きなものは、”ダンジョン”だ。

ゲーム、アニメ、ラノベ──とにかく、ダンジョンものになぜか強く惹かれた。

それに、ダンジョンはファンタジーだから、どれだけ好きになってもアレルギーになることはないし。


ダンジョンに関連するゲームはだいたいプレイしたし、アニメもマンガも見漁った。

自分でダンジョンを想像したり、そこに出てくる魔物やレアアイテムを想像したりもした。

ダンジョンが題材のゲームを自作する──ことは、できなかったけど……。

本当は作ってみたかったんだけどね。



──だから、転生先の世界に「ダンジョンがある」って聞かされたときは、凄く神様に感謝したんだ。

今まで恨んでてゴメン神様、ありがとう!……って。

そんな都合のいい掌返しに、神様も呆れていたかもしれないけど。


──そして転生後。

さっそく冒険者になって意気揚々とダンジョンに入った私は──今こうして、意識を失って病院にいた。


「いいですか。あなたは今後、絶対にダンジョンに入らないでください」

「な、なんでですかっ!?」

「ダ(・)ン(・)ジ(・)ョ(・)ン(・)ア(・)レ(・)ル(・)ギ(・)ー(・)──十万人に一人がなるとされる、珍しい病気です。先天的なものですね」

「だ、ダンジョンアレルギーぃ!?!? なんじゃそりゃ!?」


ちょっとちょっと神様、聞いてた話と全然違うんだけど……!?

私は所謂”最強チート能力”を持って転生したから、大好きなダンジョンを好き勝手に探索できるはずでは……!?


……いや、まだ治る可能性がある……!


「な、治りますか?」

「治りません」

「……そんなぁ…………ぐすっ」


涙ながらの私に、お医者さん話してくれた内容によると──。


ダンジョンに近づくと、くしゃみが止まらなくなり、鼻水や涙、じんましんが出てくる。

そして入口を越えると呼吸困難に陥り、意識を失う。

それが、ダンジョンアレルギー……らしい。原因は不明なんだとか。


そして私は今、ダンジョンアレルギーと診断された。

つまり、私はついに、大好きなダンジョンにも拒否された……ということになる。


……いやふざけるのやめてくれますか、神様……!?

せっかく大好きなダンジョンがある世界に転生したってのに、これじゃあ生殺しもいいところだって……!

目の前にはダンジョンがあって、そこには魔物が居て、レアなアイテムがあって──ううっ、行きたい……!!

どうしても行きたい! この目で見て、探索してみたい!!!



何とかならないか、とお医者さんに泣きついたけど、やっぱりどうにもならないらしい。

逆に言えば、ダンジョンに近づかなければ問題ないから、地上で冒険者以外の仕事を探すように言われた。

……そう。この世界において、地上に冒険者の仕事はない。

魔物がいるのは、ダンジョンの中だけらしいのだ……。


つまり、私のこの"超最強ステータス"は、何の意味もない、ということだ。


────────────────────

【名前】 クロノ・マコト

【種族】 人間

【職業】 無職

【年齢】 18

【LV】 947


【HP】 98742

【MP】 91368

【筋力】 4701

【知力】 4498

【敏捷】 4837

【精神】 4316

【器用】 4125


【能力】

《万物習熟》 あらゆる武器や魔法を最高習熟度で扱うことができる。

《万象不浸》 自身に及ぼされるあらゆる状態異常を無効化する。

《即死拒否》 自信を直接死に至らしめるあらゆる特殊効果を無効化する。

《無効拒否》 自身の物理攻撃は無効化されない。

《魔力代甲》 自身が受けるあらゆるダメージを、MPで受けることができる。

《一撃不殺》 木刀装備時、自身の攻撃により対象を死亡させない。


────────────────────


……いやどこからどう見てもチート能力すぎる!!

この世界におけるステータスの基準は分からないけど多分ヤバいし、

そもそも【能力】に書かれてることが強すぎる……!

特に最後の《一撃不殺》は私が神様に頼んでつけてもらったやつで、間違えて人を殺っちゃわないようにしたもの。

これで、人間に襲われても安心して反撃してボコボコにできる……!!


……なのに、これを一番活かせるダンジョンに行けないって……。

もはや、一種の拷問じゃないだろうか……!?

まあ、そのへんのゴロツキに襲われても平気なのはお得かもだけど……。



──はぁ、冒険者やめて、世界最強の傭兵にでもなろうかな。

それでお金を稼いで、ダンジョン関係のアイテムコレクターになるとか!!

……でも、この世界は国同士の争いもほとんどなく、基本的に平和らしいし……。

地上で私の能力を最大限活かせるところなんてないのかも……。



そんな感じで落ち込んでいると、お医者さんから「冒険者ギルドに診断書を提出しといて」と言われた。

何かの間違いでダンジョンアレルギー患者がダンジョンに行くことがないように、ギルドの登録情報にも記録しておく必要があるんだとか。

というわけで、私はとぼとぼと冒険者ギルドに向かったのだった。

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