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『異世界転生した俺、スライム蹴ったら国家災害扱いでした〜常識バグ世界で俺だけルール外〜』  作者: 関澤諭


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5/27

第5話 外に出たら一瞬で戦力扱いされるんだが

「――条件付きで外出を許可します」

「マジで?」

「監視付きです」

「正直だな」


***


 城門を抜けた瞬間、視界が一気に開けた。

 石畳の通り、並ぶ店、行き交う人々。荷車の音に呼び込みの声、どこか香ばしい匂いまで漂ってくる。

「うわ……異世界だ」

「今さらですか」

「昨日まで部屋だったし」

 情報量が多すぎる。


***


「……なんか見られてない?」

「当然です」

 リゼリアが淡々と答える。

「あなたは“城を揺らした男”として既に噂になっています」

「やめてその異名」

「しかも尾ひれがついています」

「どんな?」

「“ドラゴンを素手で引き裂いた男”とか」

「やってない」

 勝手に盛られている。


***


「まずはギルドへ向かいます」

「テンプレきたな」

 少しだけテンションが上がる。


***


 扉を開けた瞬間、空気が止まった。

 ざわつきが消え、視線が一斉にこちらへ向く。

「来たぞ……」

「本物か……?」

「マジかよ……」

 ひそひそ声が聞こえる。

「いや怖い怖い」

 完全に場違いだ。


***


「――お前が例のやつか」

 低い声が響く。

 振り返ると、大柄な男が立っていた。筋肉。でかい。威圧感がすごい。

「いや例のやつって何」

「とぼけるな」

 男が一歩前に出る。

「スライムを一撃で消し飛ばしたって話、本当か?」

「まあ結果的には……」

「なら試させてもらう」

「なんでだよ!?」

 話が早すぎる。


***


「軽くでいい」

 男が構える。

「一発、受けてやる」

「受けるなよ!」

「大丈夫だ。俺はそこそこ強い」

「その“そこそこ”が信用できない」

 周囲がざわつく。

「やめておいた方が……」

「いや見たいだろ……」

 完全に見世物である。

「……どうするんですか」

 リゼリアが小声で聞いてくる。

「やらないと終わらない流れだろこれ」

 ため息をつく。


***


「……ほんと軽くだからな」

 念押しする。

 指で、軽く押すだけ。それなら大丈夫なはずだ。

「来い!」

 男が叫ぶ。

 俺は、そっと指を前に出した。


 トン。


 ――ドォォォォォォォォォォォン!!


 衝撃が走る。

 男が吹き飛び、壁に激突。そのまま貫通して外まで飛んでいった。


「…………」

 沈黙。誰も動かない。

「……あれ?」

 やばい気がする。


***


「医療班!!」

 誰かが叫ぶ。慌ただしく人が動き出す。

「だ、大丈夫か!?」

「生きてるのか……!?」

 完全に大惨事である。

「……ほら」

 リゼリアが冷静に言う。

「こうなるんです」

「俺悪くないだろ!?」

 理不尽すぎる。


***


「……無事だ!」

 外から声が上がる。どうやら生きていたらしい。

「よかった……」

 心から安堵する。


***


「……認める」

 戻ってきた男が言った。ボロボロだが立っている。

「お前は強い」

「違うって」

「今後は手出ししねぇ」

「それは助かる」


 やっと平和になるかと思った――が。


「――代わりに」

 男がニヤリと笑う。

「仲間になれ」

「なんでだよ!?」

 終わっていなかった。


***


 その日、ギルドでも新たな認識が広まった。

 この男は――関わると吹き飛ぶ。


「……外出ない方がよくない?」

 平和に暮らしたいだけなんだけど。

「ここまで読んでいただきありがとうございます!

外に出た瞬間、やっぱりやらかしました(笑)

新キャラも登場して、これからさらに賑やかになっていきます!

よければブクマやいいねで応援していただけると励みになります!」

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