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『異世界転生した俺、スライム蹴ったら国家災害扱いでした〜常識バグ世界で俺だけルール外〜』  作者: 関澤諭


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15/27

第15話 検証したいって言われたんだが被験者扱いはちょっと違くない?

 ズズッ……と、足元の土がまたわずかに動いた。


 さっきの感じと同じだ。


「……またか」


 ため息が漏れる。


 正直、もう驚かない。


 ――慣れたくないけど。


***


「来るよ!」


 ミラが嬉しそうに声を弾ませる。


「嬉しそうに言うな」


 思わずツッコむ。


***


 ガサッ。


 地面が盛り上がり、小型のミミズ型魔物が数体、顔を出した。


 さっきのボスと比べれば小さい。だが普通に見れば十分でかい。


***


「よし、いいサンプル!」


 ミラが一歩前に出る。


「サンプルって言うな」


***


「ねえユウトさん!」


 くるっと振り向き、目を輝かせる。


「今の、もう一回やって!」

「やらない」


 即答した。


***


「えー!?なんで!?」

「被害出るからだよ!」

「大丈夫大丈夫!今回はちゃんと測るから!」


 どこが大丈夫なんだ。


***


「測るって何を」

「全部!」


 雑すぎる。


***


「まずね、軽く押した時と――」

 ミラが指を立てる。

「普通に触った時と――」

 もう一本立てる。

「あと全力!」


「却下」


***


「なんで!?」

「全力はダメだろ!!」


 周囲が消える未来しか見えない。


***


「じゃあ軽くでいいから!」


 ぐいっと距離を詰めてくる。


 近い。相変わらず近い。


***


「……ほんとに軽くだぞ?」


 念押しする。


***


「うん!」


 元気よく頷いた。


 信用できない。


***


 目の前の魔物に視線を戻す。


 うねうねと動いている。


 正直キモい。


***


「……よし」


 手を伸ばす。


 今度は“触るだけ”。


***


 ぺち。


***


 ――ドォォォォォォォォォォォン!!


***


 爆風。


 衝撃。


 土が舞い上がる。


***


「…………」


***


 何もいなくなった。


***


「はい消えたー!!」


 ミラが大声で喜ぶ。


***


「喜ぶな!!」


***


「すごいすごいすごい!!」


 なぜか俺の周りをぐるぐる回る。


「今の見た!?見た!?」


「見たよ!!」


 全員見てた。


***


「やっぱり触れた瞬間に吸ってる!」


 ミラが興奮気味に言う。


「吸ってるって何だよ……」


 嫌な単語だ。


***


「周りの魔力も、対象の魔力も、まとめて吸収してる感じ!」


***


「やばくない?」


***


「やばいね!」


 即答だった。


***


「やばいのかよ!!」


***


「でもね!」


 ミラはさらに近づいてくる。


「コントロールできたら最強だよ!」


***


「その“できたら”ができてないんだよ」


***


「じゃあ練習しよう!」


***


「しない」


***


 即答である。


***


「えー!?」


 ミラが露骨に不満そうな顔をする。


***


「ユウト」


 リゼリアが口を開く。


「検証は必要です」

「そっちも乗るな」


***


「現状、あなたは危険すぎます」

「知ってる」

「なら把握すべきです」

「正論やめろ」


***


 逃げ道がない。


***


「……分かったよ」


 観念する。


***


「ただし」


 指を立てる。


「絶対に“軽く”な」

「うん!」


 元気よく返事。


 信用できない(二回目)。


***


 その時だった。


 ズズズズッ……と、地面全体が揺れた。


***


「……え?」


***


 さっきよりも大きい。


 嫌な予感しかしない。


***


「……これ」


 筋肉男が呟く。


「まだ終わってねぇな」


***


「ですよねー……」


 思わず天を仰ぐ。


***


「ユウトさん!」


 ミラが楽しそうに言う。


「次はもうちょい強めでいこう!」

「いかない」


***


 その日、村の外れで新たな認識が生まれた。


 この男は――


 検証対象になった。


***


「……帰らせてくれ」


 心からの願いだった。

「ここまで読んでいただきありがとうございます!

ミラの暴走(研究欲)が止まりませんでした(笑)

そして、主人公の能力についても少しずつ見えてきましたね。

この先どうなるのか、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです!

よければブクマやいいねで応援していただけると励みになります!」

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