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UMA.  作者: 嵩元
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海岸にて

村長さんは俺たちを家に案内して,龍について話をしてくれた。


「あの龍が私たちの村に来たのは2ヶ月前くらいでしょうか。毎週1人,村の住民が行方不明になっています。行方不明になった住民はいなくなってから3日後くらいに海岸で遺体となって発見されています。さすがにUMAの仕業かもしれないと思いまして,村の警察などに調べてくれと頼んだんですが,何も分からず,そんな時この村にたまたま来ていたハンターが調査をしてくれると言ってくださいまして,2週間前くらいでしょうか、そのハンターは調査に向かってくれたのですが,翌朝『あれは私1人ではどうにもなりません』といって帰ってきたのです。そのハンター曰くものすごく巨大な龍のようなUMAがおり,とてつもない威圧感を放っていたのだと」


そこまで村長が話してくれて思ったのだが,本当に俺たちだけで倒せるのか?話を聞いているに,正体すらよくわかっておらず,ハンターもなすすべなかったみたいらしいしどうやって倒すんだ?


「お願いします。ハンター様方。どうかあの龍を倒してこの村を救ってもらえませんか?」


そこまで言われてしまっては断れない。村の人たちだって困っている。まあそれに,断ったものなら任務放棄でゲイジさんになんていわれるか。


「分かりました。その龍を討伐して見せましょう。」





それから俺たちはもう一度海岸へ向かった。


「どうしようか。その龍についてはあまり情報がない。とりあえず龍が出るっていう夜まで待とうか。」


ルナが言った。


「本当にその龍倒すの?なんか強そうだし」


デイゴが弱音を吐いてる。デイゴは面倒くさがりだからな。


「でもそいつ倒さないとゲイジさんになんていわれるか。」


「そっかぁ,めんどくさいなー。」


そんなこんなで俺たちは夜まで待つことにした。





「ねえリウスくん,夜まで暇だし一緒に村の店とかまわってみない?」


暇だしどうしようかと思っていたらルナが話しかけてみた。


「え?」


「暇でしょ?ここの村,美味しそうなご飯とかスイーツとかの屋台がたくさんあるの。」


「分かりました。じゃあシモン呼んできます。」


「あ,シモンさんは呼ばなくていいよ。2人でデートしよ。」


「へ?」


なんかいろいろあり,俺はルナと2人でデート?することになった。







「うわあ!いっぱい屋台あるー。あっ!あのスイーツ美味しそう!」


ルナはけっこう甘いものが好きみたいだ。スイーツを見つけては飛びついていき幸せそうに食べている。


「甘いもの好きなんですね...」


俺は女性との付き合いはあまりないし,デート?もよく分からないためドギマギしていた。


「うん。最近仕事多くてたくさんスイーツ食べれるなんてことないから。それにイータちゃんあんまり甘いもの好きじゃないんだよね。」


「イータってどんなUMAなんですか?そういやよく知らなかったなって思って」


「んー?かわいい子だよ?」


「そうじゃなくて,能力とか」


「噛み付く...とか?私もよくわかんない。イータ自身が戦ってるのはみたことないし,わたしは契約して身体能力がちょっと上がったくらいだよ。」


「そうなんですね。あまり強いUMAには見えないので。」


「シモンさんはどんな能力持ってるの?」


「んー。俺も詳しくは知らないけど,俺は契約して炎を出したり操ったりできるようになりましたよ。意外だけどけっこう強いUMAらしいです。」


「めっちゃすごいじゃん!あっあそこの屋台行ってみよー!」


「甘いもの好きなんですね...」


「...あれ?あそこにいるのダッシュくんじゃない?何してるんだろ?」


「本当だ」


ルナが指を指した先にはダッシュがいた。さっきの村長の家の方向からこっちに向かってくる。


「あー,休憩時間はもう終わりだね。海岸に向かおう。」


いつのまにか日は暮れていた。もう太陽はしずみ,一番星が姿をあらわす頃だ。






「デイゴとお嬢様は遅刻だな」


夜になった...が,デイゴとシモンはまだきていない。コジローは時間に厳しい。どうせ面倒くさいっていってサボろうとしているんだろう。ルナが2人を迎えに行っていた。


「本当にいんのかよ,龍って奴」


「いるって目撃情報があるからな。ダッシュ,なんとしてでも倒さないとゲイジさんに怒られるぞ。」


「村の人々を救うのが目的だろ?リウスよ。」


「そうだな。」


沈黙が訪れる。どんな敵がいるか分からない。でも絶対に倒してやる。


「なんで俺が行かなきゃいけない!めんどくせぇ!」


「文句言わないの,そういうミッションだよ」


「あぁ面倒くさい,面倒くさい」


ルナがシモンとデイゴを連れてきた。やっぱりサボろうとしたんだなコイツら面倒ブラザーズ。


「とにかく,夜の間に倒したいし,船に乗るよ」


そうして俺たちは船に乗り込んだ。


よし,怒られたくないし,村の人たちだって困ってる。なんとしてでも倒してやる!

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