妖精とまたたきの見聞録

これは妖精とシャーマンを親に持つ少女が織りなす、笑いあり涙ありの王道ファンタジー。

母と2人暮らしの少女ノルは、ある日妖精の住む森の奥深くで自分にそっくりな少年エアと出会った。
すぐに意気投合し楽しい日々を送っていたが、それから2年後母は事故により亡くなってしまう。
母の今際の際に明かされたノルの秘密は驚くべきものだった。
『私が妖精の血を引いてるって、妖精っておとぎ話の中の存在じゃないの……？　しかもお父さんは妖精王？　エアが双子の弟？』
だがノルを襲った衝撃はそれだけでは治らず、母の死を皮切りに次々と事件が巻き起こる。
妖精王暗殺未遂事件、最近目撃される事が増えた凶暴な魔物、自身の前から姿を消したエア。
自身でも知らないうちにノルは大きな陰謀の渦に巻き込まれていたのだ。
そうとも知らずノルはかわいい精霊のチラと平穏に暮らしていた。
そんな中、事故で壊れた母の形見のオルゴールを修理してもらうため向かった街で、元腕利の冒険者の青年サミューと出会う。
なりゆきで旅に同行する事になった彼だったが、実はノルヘ差し向けられた追っ手だった。
ノルは追われる身となっていたのだ。
そんなサミューにもゆったりと楽しそうに旅をするノルを見ているうちに心境の変化が現れて……？
石造りの家々が建つ村ファディック、山麓に佇む街ストンリッツ、雄大なルカミ山脈、砂漠の玄関口ギナハラ、そして旅の目的地ウカンド砂漠を越えた先にある街イルーグラス。
旅先で出会う人々の優しさや、誇り、困り事、悪事、様々な事に触れ少女は少しづつ成長していく。
果たしてノルは得体の知れない魔の手から逃れることが出来るのか？


※豆腐メンタルの作者が執筆しているため、罵詈雑言に近い批判はご遠慮ください。よろしくお願い致します。