妖精とまたたきの見聞録

【第1部完結】旅に出たお気楽少女を護衛する青年の正体は……少女を狙う義賊のボス！？

　母と2人暮らしの少女ノルは、ある日妖精が住むと言われる森の奥深くで、自分にそっくりな少年エアと出会い仲良くなる。 だがそれから2年後母が事故により亡くなってしまう。 その際母が明かしたノルの秘密は驚くべきものだった。

『──私が妖精の血を引いてるって、妖精っておとぎ話の中の存在じゃないの……？　しかもお父さんは妖精王？　エアが双子の弟？』

　だがノルを襲った衝撃はそれだけでは収まらず、母の死を皮切りに次々と事件が巻き起こる。 妖精王暗殺未遂事件、最近目撃される事が増えた凶暴な魔物、そしてノルの中で眠りにつくと言って姿を消したエア。

　そんな中ノルは、事故で壊れてしまった母のオルゴールを修理してもらえる場所を探し始めた。 初めに向かった隣町で山を越えた隣国に凄腕の修理職人がいるとの情報を得て、ノルは旅に出る事に決める。 途中で元腕利の冒険者の青年サミューがなりゆきで旅の仲間に加わったが、実は彼はノルに差し向けられた追っ手であり、ある悩みを抱えていた。

これは旅に出た少女と仲間が各地の食や祭り、人々との触れ合いを通じて少しづつ成長して行く、笑いあり涙あり時々バトルありの物語。

※初めの数話は『シリアス展開』ですが、その後『ほのぼの展開』が増えて行きます。
※この作品は“カクヨム”でも公開しております。