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ひより日和  作者: mamio
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12/18

番外編2 ひより日和 「夏の落とし物」

1


8月。

世間は夏休みで、街も大蔵屋百貨店も賑やかさを増していた。

親子連れが多く、館内の空気までいつもより浮き足立っている。


夏の間は、毎週フェアだ。

浴衣、お中元、夏祭りイベント、屋上ビアガーデン。

とにかく大人から子どもまで、『消費者全員かかってこい』状態だ。


外は猛烈な暑さで、人は屋内に入りたい。

何も買わずに、涼むだけの人も多いことだろう。


お盆を目前にして、9階催事場では「夏休み子どもフェア」の真っ最中だった。

自由研究キット、手作り風鈴、工作体験。

館内は、騒がしく落ち着きがない。


大蔵屋にはインフォメーションカウンターが3か所ある。

その中でも1階正面玄関前は、館内案内だけではなく、迷子、落とし物、車椅子やベビーカーの貸し出し、売り場からの問い合わせまで集まる、総合窓口のような場所だった。


そして、私は今日も1階、総合インフォメーションに立っている。

隣に立つのは、同期の前田恵美だ。


今日は遅番で13時出勤。

時計は14時半を過ぎたところだった。


「すごい人出ねぇ……」


閉口したように恵美が言う。


「夏休みの日曜日だもん。仕方ないよ」

「9月になったら、3連休は取れるんじゃない?」


連休をネタに気合を入れる。


「毎年、同じことを言っている気がする」


忙しさと人の多さ、そして猛暑で疲れる。

でも、まだ出勤して一時間半だ。


「あ、朝倉さんだ。やっぱり7月、8月は巡回の回数増えてるね」


恵美が目ざとく見つけたようだ。


「え? どこ? どこ? ……あ、ほんとだ」


黒い制服と、人より頭ひとつ分高い身長のおかげで、雑踏の中でも分かりやすい。

こちらへ来るようだ。


朝倉さんがインフォメーションに状況確認に来るだけで、未だに私の心臓は忙しい。


朝倉さんはカウンターの前で足を止めた。


「館内、何か変わりは」


「今のところ、特に異常はありません」


答えると、朝倉さんは小さく頷き、また巡回へ戻っていく。


相変わらず愛想はない。

けれど、ふたりきりの時とは違う朝倉さんも素敵だ。


コスメゾーンの方を見ると、CANMELの三崎莉子ちゃんと目が合った。

小さく手を振ると、莉子ちゃんも少し照れたように手を上げて応えてくれる。


以前、思い切って朝倉さんを飲み会に誘って撃沈した彼女だ。

それでも、めげないのは若さだろうか。

今も朝倉さんの朝の巡回時に、天気の話は振っているらしいのが笑える。


夏休みの館内は、迷子と落とし物が増える。

それは毎年のことだ。

今日もすでに、落とし物の記録欄は半分ほど埋まっていた。


20時の閉店まで、平和な午後でありますように。


2


午後3時を過ぎると、館内の混雑は少しだけ落ち着く。

とはいえ、落ち着くと言っても“大混雑”が“混雑”になる程度だ。


私はカウンターの下で、落とし物の記録を確認していた。


水筒、帽子、ハンカチ、ぬいぐるみ、買ったばかりのお菓子。

百貨店は、子どもの持ち物で季節が分かる。


「高阪さん」


顔を上げると、高級時計売り場の水野くんが立っていた。

去年入社したばかりの、まだスーツに着られている感じの残る若い社員だ。


「どうしました?」


「すみません。お客様に10階のレストラン街を聞かれて……案内の仕方、これで合ってますか」


水野くんは、手に持った館内パンフレットを広げてこちらへ差し出した。


場所を確認して、パンフレットの地図を指で示す。


「10階へは、中央エレベーターが一番分かりやすいです。今の時間なら上りも混みますから、東エスカレーターよりそちらをご案内した方がいいと思います」


「なるほど……」


「あと、お客様がベビーカーなら、エレベーターの方が安心です」


「助かります。高阪さんの説明、いつも分かりやすいんですよね」


水野くんは、ほっとしたように笑った。


「俺、時計の説明なら覚えられるんですけど、館内案内になるとまだ焦っちゃって」


「慣れですよ」


ちょっと笑うと、水野くんは少し照れたように頭を下げた。


「ありがとうございます。また聞きに来てもいいですか」


「もちろんです。分からない時はいつでも」


水野くんが去っていくと、隣の恵美が肘で軽くつついてきた。


「ひより、あの子、最近よく来るね」


「仕事の確認でしょ」


「そうだけどさ。高阪さんに聞けば安心、って顔してる」


「からかわないで」


「からかってないよ。若い子に頼られる年上女性、いいじゃない」


「恵美」


小声でたしなめると、恵美は楽しそうに笑った。


そのとき、内線が鳴った。


私は表情を仕事用に戻し、受話器を取る。


「はい、1階総合インフォメーションです」


受話器の向こうは、1階婦人雑貨のスタッフだった。


「中央エスカレーター横のベンチ下に、紙袋が置きっぱなしなんです」


すぐにペンを取った。


「いつ頃からありますか?」


「はっきりとは……ただ、30分ほど前にはもうありました」


「お近くに持ち主らしきお客様は?」


「いません。声をかけても反応がなくて」


「袋は大蔵屋の紙袋でしょうか」


「いえ、無地の白い紙袋です。口は閉じていて、中は見えません」


ペンを持つ指が止まった。


ただの落とし物かもしれない。

けれど、勝手に移動させていいものではない。


「触れてはいませんね?」


「はい。触っていません」


「ありがとうございます。そのまま近くでお待ちください。こちらから防災センターへ連絡します」


受話器を置き、すぐに別の内線を押した。


「1階総合インフォメーションです。中央エスカレーター横、ベンチ下に持ち主不明の紙袋1点。発見から30分以上経過。無地の白い紙袋で、中身は確認できません。確認をお願いします」


短い返答が返る。


「警備が向かいます」


受話器を置いた直後、自然に館内へ視線を向けていた。


数分もしないうちに、黒い制服が人の流れを横切る。


KSSだ。


朝倉さんが数人の警備員を連れて、現場へ向かっていた。


3


私たちインフォメーションスタッフは、各売り場と防災センターをつなぐハブの役目がある。

何か起こったからと言って、出向くわけにもいかない。

中央エスカレーター周辺が、少しざわついている。

私は、カウンターから見える範囲で、その動きを追っていた。


***


中央エスカレーター横は、いつも人の流れが途切れにくい場所だ。


俺は現場へ向かいながら、視線だけで周囲を確認した。

日曜の午後。

親子連れ、買い物袋を持った客、エスカレーター前で立ち止まる人。

少し誘導を間違えれば、すぐに人の流れが詰まる。


ベンチ下には、無地の白い紙袋が一つ。

口は閉じている。

百貨店の袋ではない。


すぐには近づかない。


まず、周囲を見る。

紙袋の位置。

ベンチとの距離。

近くの売場スタッフ。

足を止める客。


「触っていませんね」


声をかけると、婦人雑貨のスタッフが小さく頷いた。


「はい。触っていません」


「では、この周辺だけ少し空けてください。声は上げなくていいです。通常案内のままで」


後ろにいた警備員に視線を向ける。


「エスカレーター側、少しだけ流れを外へ。もう一人はベンチ側」


「了解です」


俺はインカムに手を当てた。


「防災センター。1階中央エスカレーター横、ベンチ下。無地の紙袋一点。カメラ確認をお願いします」


短い返答が入る。


『確認します』


その間も、俺は紙袋から目を離さなかった。

異臭はない。

音もない。

液漏れもない。

ただ、口の閉じられた紙袋が、ベンチ下に置かれている。


落とし物の可能性は高い。

けれど、可能性が高いだけで判断してはいけない。


何もなかった、で終わるために確認する。

それが仕事だ。


『防災センターより。40分前、親子連れがベンチに着席。男児が紙袋を床に置いたまま、母親と中央エレベーター方向へ移動しています』


俺は短く息を吐いた。


「映像保存を。落とし物として回収します」


『了解』


手袋をはめ、紙袋を持ち上げる。

重さは軽い。

外側に異常はない。


袋の中には、包装された箱。

売場のレシートが挟まっていた。


「9階催事。夏休み子どもフェア……手作り風鈴セット」


隣の警備員が少し表情を緩める。


「自由研究ですかね」


「だろうな」


俺は紙袋を持ち直した。


「防災センターに一時保管。落とし主が来たら、特徴確認とレシート照合で対応を」


「了解です」


周囲の人の流れは、すでに元に戻り始めている。

誰かが騒いだわけでもない。

大きな混乱もない。


何も起きなかった。

それでいい。


一度だけ、1階インフォメーションの方へ視線を向けた。


カウンターの中で、ひよりさんがこちらを見ていた。

心配そうに、けれど仕事中の顔で。


俺は小さく頷いた。


大丈夫だ、と言葉にする代わりに。


ひよりさんも、ほんの少しだけ表情を緩めた。


その顔を見て、紙袋を抱え直し、防災センターへ向かった。


***


エスカレーターへの誘導が、解かれたようだ。

ここからは、声は聞こえない。

朝倉さんたちが防災センターのある東側のドアを目指している。


朝倉さんが、こちらを見て頷いた瞬間、胸の奥の緊張がほどけた。


大丈夫。


そう言われた気がした。


4


16時を回った。


「何事もなくてよかったね」

「まぁ…大概は落とし物だけど、油断大敵だよね」


恵美がほっとしたように言った。


「今日みたいな日は特にね。」

「持ち主の方から、問い合わせあるといいけど」


あと1時間もすると、地下1階の食料品売り場、10階のレストラン街が混雑する時間帯になる。

私も17時から休憩に入る。

なんだか、私まで気疲れしてしまった。


なんとなく、中央エスカレーターの方を見ていると、親子連れがこちらを見ながら降りてくるのが見えた。

直感で、落とし主のお客様だと思った。


母親と思われる女性が、小さな男の子の手を引いて迷いなくこちらへ来る。


「すみません。紙袋の落とし物って届いてませんか?」


母親は、小さな子の手を引いて、歩き回ったのかもしれない。

他にも荷物があり、少し疲れているようにも見えた。

男の子は半べそで、カウンターのふちに手をかけている。


「順番に確認させていただきますね」

「どこで落としたか、お忘れになったかお判りでしょうか?」


そう言って、遺失物台帳を確かめる。


「エスカレーターの脇のベンチで少し休憩したときじゃないかと思うんです」

「袋はこの子が自分で持ちたいというので、この子が持ってたんです」


母親は自信がないのか、考えるような顔で答える。


「袋の色や中身はわかりますか?」


すると、男の子がカウンターのふちに手をかけ、目だけをこちらに向けて言った。


「ふうりんのやつ…じぶんでつくるんだよ」


ちょっと、泣いたのか目のふちが赤い。

男の子と目を合わせて、聞いてみる。


「そうなのね、袋の色は何色だったかな?」


男の子は「しろ!」と即答した。


今度は、母親に目を向ける。


「どちらで購入されました?」


母親も顔を上げてこちらを見る。


「上の階で…夏休みの会場です。工作とか、自由研究のものがいろいろあって…」


「9階催事場の、夏休み子どもフェアでしょうか?」


「はい、そこだと思います」


「レシートはお持ちですか?」


母親は、少し表情を曇らせて言う。


「多分、あの袋の中じゃないかと…」


「承知いたしました。少々お待ちください」


袋の色。

中身。

購入場所。

レシートはなくても、先ほど防災センターに連絡した特徴と一致している。


私は、防災センターに内線を入れた。


5


17時。

休憩時間だ。


社員食堂は、土日は休業で平日も昼14時までしか営業していない。

遅番は21時定時なので、何か食べるなら外で済ませるか、館内で何か買って休憩室で食べることになる。


朝倉さんは、今日は当務のはずだ。

当務は朝から翌朝までの24時間勤務。

休憩や仮眠時間はもちろんあるけれど、今日のようにちょっとした騒動があると、疲れるだろうと思う。


館内はまだ混んでいる。

今日はさっと済ませようと、地下でパンを買って休憩室へ向かった。


扉を開けると、数人の美容部員と莉子ちゃんが騒がしい。

どうやら、朝倉さんの不審物対応を見ていたようだ。

同じく休憩に来ていた水野君に、一部始終を寸劇風に話して聞かせている。


「声は上げなくていいです。通常案内でって!!」

「でね、ほかの警備の人に目で合図!」

「こう、目だけで!わかる?目だけで動かすの!」

「これがもう、かっこいいったら!」


他の美容部員たちも、うんうんと頷いている。


わかる。

わかるけれど、そんなに大声で言わなくてもいいと思う。

朝倉さんがかっこいいのは、私も知っている。


水野君は、「へぇー」とか「わぁー」とか言いながら、聞いていた。


「朝倉さんは、男から見てもかっこいいですよ」


と、言ったところで、私の存在に気付いた。


「あ、高阪さん。お疲れ様です」

「高阪さんも大変だったんじゃないですか?」


そう言って、気遣ってくれる。

私も、疲れた顔をしていたんだろうか。


「いえ、私は、連絡のやり取りだけですから」

「そうだ、持ち主の方にちゃんと返還できましたよ」


莉子ちゃんが、興味津々で私を見た。


「袋の中に何入ってたんですか?」


そうか。

騒ぎは見ていても袋の中まではわからないらしい。


「風鈴」


「…………」


大仰な話を聞いた直後だったためか、少しだけ間が空いた。


水野君が、ぽつりと言った。


「夏ですね」


その一言で、休憩室に小さな笑いが起きた。


6


閉店30分前。

館内に、いつものアナウンスが流れる。


〔当店は、まもなく閉店のお時間でございます〕

〔お客様のまたのご来店を、心よりお待ち申し上げております〕


それでも、まだ人は多い。


閉店10分前に、もう一度アナウンスが入る。

その頃には、買い物客も出入り口に向かう足が速くなる。


そうは言っても、レストラン街、屋上ビアガーデンも21時まで営業している。

人の出入りは、まだ続く。


閉店作業を始める。

今日の記録と申し送り。

ギフト券、商品券、駐車券。

枚数の確認。


カウンターを片付けて、カウンター内の収納庫の施錠をし、鍵を警備室へ預ける。

他の売り場も、ショーケースの鍵や備品ロッカーの鍵を警備室へ預けに行く。

この作業をきっちりしないと、翌日の仕事の立ち上がりに差が出る。


手は抜けない。


閉店後の清掃スタッフも混ざり始めて、館内はまた別の慌ただしさに変わる。

私は、鍵をもって警備室へ向かった。


朝倉さんも、閉店後は忙しいと思う。

警備の仕事は、よくわからないけれど…

館内に関係者以外の人が残っていないか。

トイレや階段に人がいないか。

今は、機械警備のセンサーもあるとは聞くけれど、巡回目視もしているはずだ。


警備室に朝倉さんはいなかった。


少し残念に思いながら鍵を預け、ドアを開けて廊下へ出る。

そこに、朝倉さんが立っていた。


「あ、お疲れ様です」


いないと思っていた人が前に立っていたので、ひどく嬉しそうな顔になっていたかもしれない。

恥ずかしい…


「もう、上がる?」


「はい。更衣室に戻って着替えたら帰ります」


「俺、搬入口にいるから」


ああ、これは、搬入口に来てもいいということ?


朝倉さんは、来いとも帰れとも言わない。

“気が向けばおいで”と、その程度なのかもしれない。


多分、そんなに時間は取れないだろう。

それでも、少しの間だけでも、胸が弾む。


「はい」


また顔が緩んでいなかっただろうか。


更衣室で着替えを済ませ、搬入口へ向かった。


私を見つけた朝倉さんは目立たないように隅のほうへ歩いていく。

私も、その後を追うようにして合流した。



「今日、朝倉さん、とってもカッコよくて…素敵でした」

「あの時、館内にいた全員を守ってるんだなって。すごいって思ってたんですよ」


朝倉さんは軽く笑って、小さく首を振った。


「紙袋を確認しただけですよ」

「でも、そう言ってもらえるなら、今日は少し報われます」


そう言って、ちょっと遠くを見ていた。


「手作り風鈴、ちゃんと鳴るといいですね」


私も、夏の星を見て言った。


「ひよりさんの夏の宿題は?」


上を向いていた私を見るために、朝倉さんが少し視線を下げる。


「夏らしいことを、夏の間にしないといけませんね」


「じゃあ、今度の休みまでに自由研究の課題考えておいてください」


朝倉さんは周囲に目をやってから、ほんの一瞬だけ、私の頭を撫でた。



エピローグ


数日後。

私は、朝倉さんと近所の神社の小さな縁日に来ていた。


大きなお祭りではない。

参道に屋台がいくつか並んで、境内の奥で子どもたちがヨーヨーを片手にはしゃいでいる。

浴衣姿の人もいるけれど、私は涼しそうなワンピースにした。


「これから夏の宿題をします」


そう言うと、朝倉さんが少しだけ笑った。


「提出物は?」


「え?」


「自由研究の課題、考えておいてくださいと言いました」


真面目な顔で言うので、私は思わず笑ってしまう。


「じゃあ、今年のテーマは“縁日で夏らしいことをする”です」


「範囲が広いですね」


「自由研究ですから」


屋台でかき氷を買って、風鈴の並ぶ小さな露店の前で足を止めた。

ガラスの風鈴が、夜風に揺れている。


ちりん、と小さく鳴った。


「先日の落とし物を思い出しますね」


「無事に持ち主のところへ戻ってよかった」


朝倉さんは、相変わらず真面目に言う。


「朝倉さんらしいです」


「そう?」


「はい。何もなかったことを、一番大事にするところ」


朝倉さんは少し黙って、それから私の手を取った。

人混みの中で、迷子にならないようにするみたいに。

でも、もう私は分かっている。

これは、掴む手ではなく、繋ぐ手だ。


境内の明かりが一瞬だけ落ちて、バンッと振動音がした。


ひゅーと笛のような音がして、夜空に花が開く。


大きな花火大会ではない。

神社の裏手で上がる、ほんの数分の花火。

それでも、今年初めて見る花火だった。


「夏らしいですね」


朝倉さんが言う。


「うん」


私は、繋いだ手に少しだけ力を込める。


「宿題、合格ですか?」


朝倉さんは夜空を見たまま、静かに笑った。


「合格です」

「来年も、提出してください」


夜風が吹いて、風鈴がまた小さく鳴った。


夏の落とし物は、ちゃんと持ち主のところへ帰った。

私の夏には、朝倉さんと見る小さな花火が残った。




番外編2 ひより日和 夏の落とし物 おわり


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