流浪者達
流浪者達。
前々から人材として移住を求めていた人たちだ。
数は増えに増えて五十人ほど。
みんな村を捨ててここにきた。
「彼らの村は盗賊の襲撃に会ってしまったんですよ
子供も多いのでとどまるわけにもいかず逃げることを選択したのだ
その後やってきたキリジャロの街で私の従者に会い、はるばるここまでやってきたと言う感じだ」
前に聞いてた話と同じだな。
……ならば怯えているのはなんでだろう。
まぁいいか。
まずは気持ちを落ち着かせるためにも宴会をしよう。
……宴会は一晩中続いた。
流浪者達は色々吹っ切れたのか黙々と食べていた。
あまり豪華さのない食事だったが満足してくれたようで良かった。
「みんな泣くほどのことなのか?」
「こんな贅沢な食事をとったのが久しぶりなんですよ
最近はどこも作物の成長が悪く流通量自体が減っていますからね……」
そうか。
ここは自給できる土地だ。
食事についてはなんとか補償したい。
生活の質については時間がかかるかもしれないが向上させる。
「……我々なんかのためによろしいのですか?」
あぁ。
これらのことは街のためにもなる。
お前達にも手伝ってもらいたいことなんだ。
「お任せください‼︎」
元気だな。
……なんで崇め始めるんだ。
俺はそんなに偉くないぞ。
「ドラゴン様と話すことができるのにご謙遜なされないでくださいよ……」
そっか。
世間一般じゃドラゴンは畏怖の対象か。
………シャルロッテと結婚してるもんな。
いまさらドラゴンに恐怖心は抱かないな。
一緒にいたらわかるけど可愛いぞ。
「これが神の余裕か………」
そんなんじゃないけどな。
みろよ。
シャルロッテが照れてるぞ。
可愛いだろう。
翌日。
流浪者達は働くことを求めてきた。
来たばかりだけどいいのだろうか?
「本人達の好きにやらせてあげたらいいんじゃないの?」
まぁそうだな。
やることはいっぱいあるしな。
「……よし
お前達には食糧生産を任せる」
嬉しいことにさらに移住者が増える計画がある。
建築についてはカルナ達に任せるから食料をやってもらいたい。
この街1番の重要課題だ。
ワインについて。
こちらも流浪者達に任せる。
責任者はルドルフという。
酒造りの経験があるそうだ。
期待したい。
「命をかけてやり遂げて見せます」
そこまで深く考えずともいいんだがな。
まぁ本人に任せるか。
さっそくブドウ農園に行ってしまった。
ブドウを増やすそうだ。
畑の面積自体は広いが植えてある数は少ないもんな。
外に向けて売るためにも数があったほうが良い。
知識のある人に任せよう。




