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キミに伝える異世界のコト  作者: 久しい田んぼ


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ブドウ農園の話

「ブドウ農園を作ろうと思う」


人材を受け入れるにはお金が必要だ。


だがこの街には一切ない。


ならば稼ぐべきだがまだ方法が確立されていない。


クジャクを売るのにもまだ時間は必要だ。


だから他に手段を準備しておきたい。


それがブドウを使ったワインだ。


酒ならばお金持ち向けの高級品として受け入れやすいだろう。


畑を作るスペースはかなりあるのでブドウの収穫量の方も期待できる。


ちなみに場所だが街の西部、川を挟んだ新たに切り開いたところを使う。


ブドウは育つのに時間を要するので街の都市計画を考えた上での配置だ。






そのブドウだがまずは芽を出すところから始めたい。


いきなり畑にタネを埋めるとその後の調整が面倒なのでまずは浅い皿に土を張りそこにを置く。


そこで芽が出てくれれば家のそばのプランターに植え替えある程度の大きさに育つまで待つ。


ちなみにこのプランターはカルメンに作ってもらった。


数は百個ほど。


忙しいのに頼んでしまい申し訳ない。


さて、ブドウは一メートルくらいまで育ったら畑に植え替える。


そこに竹製の支柱を組み横方向に広がって育つようにする。


予想ではここまで到達するのに3年はかかるとみた。


普通のやり方ならばだ。


今俺の手には成長薬がある。


使わない手はないだろう。


副作用が怖いが解決の見通しは立っている。


この薬が土壌の栄養を吸い取るのなら栄養を加えてやれば良いだけだ。


農業とはそう言うものだ。


作物が肥料も無しに育つことほど美味い話はない。


このために俺は肥料を作っているのだ。


有機物を分解して作った堆肥は今が使う時だ。







畑作業は終わった。


俺の前にはブドウの木が並んでいる。


実も近いうちになるだろう。


「成長薬を使うと季節も無視するんだよなぁ」


だから早くでき過ぎても困る。


このブドウはワインにするが保管するための樽がまだない。


街には作れるものがいるから量産を頼むとしたい。


「………味はどうだろうか」


すごく気になる。


キリジャロの街で買ったのはすごい酸っぱかったような気がする。


そこから取った種を育てているため味に変化はなさそうだ。


「でもなぁ、自分で育てた野菜は十倍美味いってよく聞いたしなぁ」


故郷の農家がよく言っていた。


当時はさほど気にしていなかったことだが今となっては違う。


家庭菜園程度のことならやっていたが、まさか農業の当事者になるとは思わなかったからだ。


「人生何があるかわからないものだなぁ」


まさか異世界に来るなんて誰も想定していないだろう。


俺も信じていなかった。


……

………


「無駄なことを考えてしまったな」


やることが多いのだ。


それにみんな働いている。


俺だけサボるわけには行かないのだ。





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