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キミに伝える異世界のコト  作者: 久しい田んぼ


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冬の終わりと資材集め


ドゴールが帰ってから数日後。


森に春がやってきた。


落葉していた木々に新しい葉が生え始め何か神秘的な気持ちを感じさせるようになった。


動物たちも活動を本格的に始めたのかシラユリが成果を着実に増やしている。


……狩りが上手くなったからかもしれないな。


なんにせよ新鮮な肉を毎日満足に食べれるようになった。


だがこの街の住民のすべての消費量を賄うことはできない。


養殖場を作ることを早急に進めないといけないと考えている。


将来、さらに人口が増えることが確定しているのでかなり大規模な施設になりそうだ。


役所よりも必要度が高いだろう。


だから今直ぐにでも作り始めたい。


「………資材を準備しないといけませんね」


「だよな

この街じゃ資材を準備しても直ぐに使ってしまうもんな」


現在1番の問題だ。


需要に供給が追いついていない。


「でもなぁ……

こればかりはどうしようもないよな」


………つい難しいことを考えてしまったな。


考えても仕方ないからみんなで資源採取をすることにしよう。


かなり暖かくなってきたのだ。


やるなら今が一番だろう。






まずは木材だ。


街の都市計画を考えた上で川を挟んだ西側を切り開いていくことにした。


将来的には農地として活用する予定だったので今の段階で開拓をできるのは良いことだ。


さらに比較的平坦な土地なので木を倒しやすい。


運搬にも便利だ。


採取できる量もかなりのものになりそうなのでしばらくは安心して街を広げることができそうだ。


続いて鍛冶屋。


建築方法にはいろいろあるがこの世界では鉄を使うのが普通だそうだ。


だからどうしても建築には鉄が必要になってしまう。


それに伴い溶鉱炉のある鍛冶屋は大忙しだ。


今は材料がなく街灯が作れないためひたすら鉄の建材を作っている。


「釘に蝶つがい、金折まであるのか……」


「……作って欲しいと言われたんで頑張りましたよ」


残念なことにこの町では鉄をあまり採取できない。


川で取れる砂鉄を使っている。


それだけで全てを賄うなんて無理な話なのだが他に方法もない。


木を採取しにいっている人以外を総動員してかき集めているが成果はあまりかんばしくない。


それでも日を重ねるに連れて砂鉄の量を増やしていったのでなんとか養殖場の建材くらいはどうにかなりそうだ。


「鍛冶屋の援軍が来たら総動員して鉱山を掘りに行きます……」


エルナスの目標は銅板の屋根を作ることだ。


カルナからの依頼らしい。


目標達成まで時間はかかるかもしれないがぜひ頑張って欲しい。






続いて養殖場の土地を整地する。


場所は街の南東の方向。


大通りの南端にあるT字路の東側だ。


ありがたいことに土地は平坦なのでやるのは土地の整備だけで良さそうだ。


あたりに転がっている石や雑草、低木を除去して一呼吸。


雑草や低木は新たに畑に作ったスペースで肥料作りに活用。


とても環境にやさしい。


成長薬に頼らない農業の理想型だろう。


薬の副作用の研究にもなって一石二鳥だ。






建築が始まって数日後のこと。


「………養殖場を作るのはいいけど何を増やすの?」


……忘れてた。


ここには牛も豚も鶏もいない。


「森の動物を生捕りするしかないですかね」


カルナも忘れていたのか慌てて案を出してきた。


……もうだいぶできてるんだよなぁ。


今更放置なんてできないしな。


ドゴールに頼むか?


いやダメだ。


ドゴールには仕事を任せ過ぎている気がする。


それにこれは自分たちがなんとかすべき問題だ。


食料のこともなんとかできないような街に未来はない。


………重大な問題だ。







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