道路舗装 終
準備はできている。
道具も人手もバッチリだ。
カルナ達建築部隊にも手伝ってもらいながらも道路舗装を始めた。
作業は二つの班に分けている。
土の道を平らにならす班、ひたすらレンガを組み合わせていく班だ。
前に土の道路を形だけ作っていたが丁寧に地面をならすようなことはしていなかった。
それゆえに地面の凹みがあったりする。
人の目に見えないようなものであるが道に雨水などがたまらないようにするためにも必要だ。
これを計画している全ての道にやる。
「責任重大ですね」
「あぁ、頼んだぞ」
指揮はカルナにやってもらう。
本人が望んできたのだ。
「建築部隊は水平の重要さは理解しているものの集まりです
しっかりこのお役目、勤め果たしてみせます」
心強い。
建築部隊じゃない残りの人々はレンガを組み合わせる担当になる。
単純作業だが簡単なものではない。
少しでもレンガがずれていると道が歪むからだ。
特にこれと言って指揮をつけるわけではないから周りみんなで協力しながらやりたい。
作業に参加するのは全員ではない。
例外もいる。
石工と鍛治士だ。
石工のカルメン夫婦はひたすらにレンガを作っている。
少しでも休むと需要に追いつかなくなるからだ。
本人達は参加したがっていたが仕方がない。
今はレンガの方に集中してもらう。
鍛治士の方も似たような理由だ。
この街唯一の鍛治士、名をエルナスと言う。
エルナスは街の外れにある仕事場を大通りのそばまで移転させていた。
エルナスの仕事はただ金属の道具を作るだけでない。
他にもあるからだ。
それが街に設置する街灯を作ることだ。
大通りを中心に道に沿って置いていく。
少なくとも300は必要だろう。
量産するためにもスペースは大きく取らないといけない。
追加の人員も考えている。
そのため鍛冶屋を移転新造させることとなった。
建築自体はすでに終わっているため今は内装に手を出している。
「小規模ながらも販売スペースを作ろうかと考えています」
とても幸せそうな顔をしているな。
今は一人でもなんとかなっていそうだ。
追加人員についてはどうしたい?
「追加人員がいつきても受け入れられるように準備しておきます」
「あぁ、たのんだ
こちらも家を増やしておこう」
今ある空き家は流浪者のためにも取っておきたい。
ならば新しく作るしかない。
道作りが終わったら頑張ろう。
それから七日が経ち道整備は終わりを迎えた。
大通りにはレンガが並んでいる。
今は美しさを出すために植栽に手を入れている。
まだ何かを植えたわけではなく花壇を作っただけだ。
いつだったかシラユリに出会ったところに生えている百合の花を持ってきてもいいかもしれない。
「ここ最近でかなり発展したわね
一気に街らしくなった気がするわ」
シャルロッテも様子を見にきたようだ。
腕にはシラユリを抱えている。
ずっと家にこもって研究していたからか仲良くなったらしい。
………ちょっとシラユリが羨ましいな。
「……そうそう、明日ドゴールがこっちに来るわよ」
そうなのか?
連絡が取れたんだな。
「ドラゴンの秘術ってやつよ」
そんなのあったんだな。
なんにせよ連絡ができるのはありがたい。
今から食事の準備をしておこう。
ドゴール「なんかいきなり姉上に明日来いって言われ たんすけど」




