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突然の来訪
先輩たちの勉強のかたわら、私とおばは食後のお茶を飲んでいた。今日はお酒は飲まない方向らしい。
「テストっていつからだったかしら?」
「再来週の月曜からだね。来週からは部活もなくなっていくらしいし」
「さちちゃんは部活はやってないのよね。何かやりたい部活はなかったの?」
「う〜ん・・・・正直そんなに興味のあるやつがなかったんだよね」
「無理に入れとは言わないけど、ああいうのも青春の形だから、何か楽しいことがあると大人になってから思い出になるわよ」
ああいう、というのはさっきお茶を出しに行った先輩たちの勉強会か。
「でも、少し安心したわぁ」
「安心?なにか心配してたの?」
「この寮以外でもさちちゃんがお友達を作ってて、そのお友達を連れてきてくれるのよ。とっても嬉しいわぁ」
「これくらいならするよ」
「そう・・・・さちちゃん、奥野くんと話はできそう?」
「うん、テストが終わったら話しようと思ってるよ」
「前にも言ったけど、私たちはさちちゃんの味方だからね。どんな時でも頼りなさい。他にも味方はいるんでしょ?」
「うん」
そうして夜は更けていく。先輩たちの唸り声は続いていたけど、私は自室に戻りお風呂に入って休むことにした。
髪を乾かしていると来客がきた。すみれだろうか?
「こんな時間にごめん、康太だけど、今話せる?」




