塩辛い味噌汁
今回も短いです。心理描写の都合で少しだけ作風が変わっております。前話から見返していただけると伝わるかと…
片山先生と話したあと、私は普段通り授業を受けた。
すみれや蘭、明には「なにかあった?」と聞かれた。
私は「何もなかった」と答えた。
放課後、買い物をして帰る。今日は生姜焼きと味噌汁の材料を頼まれた。買ったのは豆腐とキャベツ、豚肉だ。
寮に帰って買ってきたものをおばに渡すと、一度部屋に行って着替えることにする。
着替えてから再度おばの家に行って、夕飯の準備を手伝った。
「さちちゃんはお味噌汁お願いねぇ」
水を沸かして和風だし、味噌をといて、豆腐を切って入れる。乾燥わかめがあったので、それも入れておく。
生姜焼きは多めの玉ねぎと豚こま肉を生姜としょうゆ酒みりんなどで炒めたものた。玉ねぎを切るのが大変そうだったので、手伝うことにする。
おばはごま油をしいたフライパンに玉ねぎを入れてクタクタになるまで炒めた。透明になってきたところで豚肉を投入し、色が変わるまで炒める。最後に合わせ調味料を加えてさらに味が馴染むようにして、出来上がりだ。
サラダ代わりの付け合わせのキャベツは後で千切りにする。
「さちちゃん、学校でなにかあった?」
「なにもないよ?いつも通り」
「それならいいんだけど、時には弱音を吐くことも大切よ」
「うん、ありがとう」
私は何も喋れなかった。動けなかった。
すみれが帰って来るときまで私は呆然としてたらしく、火にかけたままだったお味噌汁はすっかり塩辛くなってしまった。
作者モチベーションのためにも、評価・感想をお待ちしております。




