デザートのムース
「そういえば、デザートがあるのよねぇ。みんな食べられるかしら?」
「デザート、だとう?」
「さっき食べてたあれ?」
「マントウとは違うわねぇ。さちちゃんとお昼に作ったのよ」
「ひとみ、なんでマントウとやらのこと知ってる?」
「ちょっともらったから」
「お前の分のデザート、俺らで食べといてやるよ」
「なんでよ!」
「太るぞ。言わすなよ」
「このくらいで太るわけないでしょうが!」
「味は2つ。ココアとコーヒーがあるわ。甘めだし濃いめだから、少しずつ食べるのよ」
「数はちゃんとありますし、また今度も作れますから、大丈夫ですよ。すみれ、持ってくるの手伝ってくれる?」
「うん、いいよー」
「まだ食べられる?先に選んじゃいましょう」
「ココアにしようかな」
「ココアは、これね。みんなの分のスプーン持っていくから、先にコレ持っていってくれるかしら」
「はーい」
小さな容器を10こほど並べたトレーを先に持っていってもらうことにする。先に選んでくれればあとが早いし。残りのムースと人数分のスプーンをトレーに乗せて持っていくと、わやわやと選んで手を伸ばしていた。
「はい、スプーンです。味はさっきの通り2種類。多めに作ってあるので、いくつか余るんですが・・・・」
「早いもの勝ちかしらねぇ。でもせっかくさちちゃんが作ったんだし味わって食べてほしいわ」
「とのことですので、とりあえず目の前の1つを食べちゃってください」
はーい。と返事をするとみんなで一口食べた。私も残っている中からコーヒー味を見つけて一口食べてみる。ひんやりと冷たく、トロリと濃厚な味わいが口に広がる。うん、また作ろう。
「うっま・・・・!」
「さちちゃん、コレおいしいよー」
「美少女が作ったお菓子、あざっす」
「すみれ、よかったらコーヒー味少し食べてみない?こっちも甘くしてあるから」
「じゃあ、一口交換ね」
と、ココア味を一口すくって、あーんをするすみれ。ちょっとこの子の将来が心配になってきた。こんなに可愛くて大丈夫かしら。
私もスプーンですくって、お互いに食べさせ合う。
「おいしいねー」
ととろけた顔のすみれだった。
ちなみに。残った分はじゃんけんをして、ひとみ先輩が2つ。勝ち取っていた。




