寮監室へどうぞ
「今日はカツカレーよ。カツレツは好きなやつを選んでねぇ。ただし、皆の分も考えること」
「「「はーい」」」
と、男の先輩が2人と女の先輩が1人、声をそろえた。
「今日もこちらのさちちゃんが手伝ってくれました。野菜の半分くらいは刻んでくれたのよ」
「ありがとー」
「美少女の手作りごはん、あざっす」
「あんたたち?」
「俺はまだなんも言ってないっすよ、ひとみ先輩!」
なんとなくこの3人の関係性がわかった気がした。
「私は本当に野菜刻んだくらいで・・・・おばさんが味付けや実際の調理をしてくれましたし」
「それでも、作ってくれたんでしょ?ありがとう、さち」
「どういたしまして、康太」
くん、と付けそうになって飲み込んだ。
カレーはしっかりと食べられ、カツレツもなくなった。ご飯は少し足りないくらいだったようだ。
「今度はご飯も多めに炊かないといけないわねぇ」
それも今後のために必要なことらしい。確かにどれくらい食べるか分からないとお弁当も作れないし。場合によってはおにぎりでも別に作るようだろうか。
翌日には私たちと同じ新一年生がまた1人来るそうで、そのための順番もした。例えば1人前増えるごはんとか。入る予定の部屋も軽く掃除をして、すぐに生活が出来るように配慮した。
そしてやってきたのは沢山の荷物を抱えた女の子だった。
「あの、この寮の方でしょうか?こちらに住む予定の者なんですが・・・・」
やってきたのが美術分野に長けた花谷すみれだった。
「こんにちは、まずは101の寮監室へどうぞ」




