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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
3章

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213/219

ご挨拶

野菜の注文をしに行くというおばさんに付き添って出かけることになった。八百屋さんとかは私も行くことになるだろうし、顔見せしておいた方がいいだろう、とのことだ。


「こんにちはぁ」


「おや寮の。注文かい?」


「そうなの。それと、これからはこの子も来るかもしれないから、紹介しておこうと思って」


と、おばさんと八百屋さんのエプロンをした女の人が話しているのを聞いて、一歩前に出た。


「高田さちといいます。おばさんの寮でお世話になります。えっと、お買い物とかを私にもさせてくれるとのことで、えっと」


「ははは、かわいいね!なに、ゆっくりで大丈夫だよ。寮の新しい学生さんかね?」


「は、はい。それとおばさんには料理の補助とかで雇ってもらいました」


「今後は私かこの子が寮の買い出しを主にするのよ。それで、馴染みのお店には顔見せに行こうって誘ってきたの」


「ほーう、それはまたエライことじゃないか。どれ、これでも持って行きな」


と、渡されたのはパイナップル。リンゴとかはまだ旬ではないが、このパイナップルは美味しいらしい。


「ありがとうございます。おばさん、このパイナップルなににする?」


「冷やしてそのままでもいいし、酢豚に入れるのもいいわねぇ」


「酸味が強いやつだから、酢豚はおすすめだね」


などなどの雑談をして予定通り注文をして次のお店へ行った。次はお肉屋さんだ。


「おや、寮の。なんか買ってくのかい?」


「豚肉をいただこうかしら。酢豚にするから、塊で大丈夫だわ」


「あいよ、そこのお嬢ちゃんは?新しい学生さんかい?」


「高田さちです。おばさんと一緒にお買い物に来ますので、今日はご挨拶に来ました」


「ほー、礼儀正しいお嬢ちゃんだ。ほれ、サービスだ。熱いから気をつけな」


お肉屋さんのおじさんがコロッケをくれた。


「あら、私までいいの?」


「ひとつもふたつも変わらねぇわい。それよりも、しっかり味見して、また買っておくれよ」


「はい、ありがとうございます!」


コロッケで軽くお腹を満たしながら、お魚屋さんにも行った。


「お、寮のお嬢ちゃんじゃねーの」


「こんにちは、今日はお買い物じゃないんだけど、いいかしら?」


「あいよ、なんだい?」


「こんにちは、高田さちです。おばさんと一緒にお買い物や料理をすることになりました。こちらにもお買い物に来るので、ご挨拶をしに来ました」


「なんだい、礼儀正しい子だね。よしっ、来たときはうんとサービスしてやるよ!」


こんな感じで私は買い出し先の皆さんに好意的に受け入れられたらしい。

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