食在庫にて
凄い勢いでなくなっていく野菜炒めとごはん、そして時雨煮。
「美味しいわね〜」
「おかわりお願いしますっ!」
簡単な挨拶をしてから食事となった。料理の補助を私がした、ということを話すとかなり驚かれたが、味に問題なし、と判断されたようだ。
ぎこちない空気を感じつつも食事をして、おばさんと食材の余りなどから何を作るか相談する。
「パプリカは意外と何でも合うのよね。ピーマンほどの苦みはないし、ほどよくジューシーだし」
「韓国料理のチャプチェなんかに入ってますね」
「今日の時雨煮もオイスターソースで味を決めたら相性が良かったかもしれないわね」
「あとは人参が5本と、じゃがいもが6こ。玉ねぎは3個ですね」
「あら、また八百屋さんに注文しておかなきゃ。たまにスーパーでも安くなるから見ておかないとね」
「お肉や魚は冷凍してるんでしたっけ?」
「多めに買ったら冷凍しちゃうわね。基本的にはその日使うものはその日に買うか前日までに届けてもらってるわ」
「こっちの棚は・・・・わ、すごいスパイシーな香り」
「香りが強いものもあるから、香辛料はまとめて管理してるのよ。常温で置いておけるハーブなんかはここね」
明日のメニューは余ってる食材を使ってカレーを作ることになっている。それでも一応食材を確認してみると、使えそうなものがかなりあった。
「冷凍してたステーキ肉も使っちゃいましょうか。コロコロに切って、ビーフカレーに」
「量がそんなにないから、カツレツにして、ビフカツカレーもいいわね」
「あ、鶏肉もありますよ」
「それも揚げちゃう?」
というわけで、私たちがキッチンを預かることで食事の幅がかなり広がることになる。とりあえず明日はビフカツとチキンカツを乗せたポークカレーとなった。




