名前呼び
「さちちゃん、もし何も用事がないなら、近くのスーパーまで一緒にお買い物に行かない?」
「そうですね、今日しなきゃいけないことは全部終わってますし、ご一緒したいです」
「奥野くんはどうする?」
「俺も行っていいですか?」
というわけで3人で近くにあるスーパーまで行くことになった。
「そういえば、さちさんは何時になったら俺のこと康太って呼んでくれる?」
「あぁ・・・・なんか慣れなくて。奥野くんじゃいけないの?」
「中学一緒だったよね。それなら幼馴染みたいなものじゃないか。だから名前呼びしてもいいかな、って思うんだけど」
「わかったわ、康太、くん」
「康太。呼び捨てでいいよ。そしたら俺も呼び捨てにできるから」
「康太」
「うん、さち」
謎のやりとりをして名前で呼ぶことになったらしい。
「それなら私のことも叔母さん、じゃなくてもっとフランクに呼んでいいのよ?」
「おばさん、美月さん、寮監さん・・・・おばさんじゃダメですか?」
「いいわよー。名前は呼びやすいのが一番だもの」
少しほっとして、買い物へ出発した。
「今日は牛肉が安いのねぇ。うーん、牛肉料理・・・・」
「時雨煮、とかどうですか?」
「あら、いいわね。レシピもどんどん出してくれると助かるわ。それじゃあさちちゃん、時雨煮には何が必要かしら?」
「基本的な作り方なら、生姜と牛肉です。でもそれだけだと野菜がないですし」
「お味噌汁もほしいわよね」
「野菜はサラダか何か別のお皿に用意するか、時雨煮に野菜を入れますか?」
「どうせなら時雨煮はそのまま食べたいかしら。サラダか煮物みたいのを用意しましょうか」
「じゃあ、とりあえず野菜コーナーから見ていきましょう」




