アルバイトのはじまり
「アスパラは根元が硬いから切り落として、皮を剥いてね。ベーコンはブロックだから、大きめの一口大かしら」
叔母さんはパスタを茹でながら指示を飛ばしていく。私は言われたことをこなしていくだけだ。材料も少ないのでついていける。
「調味料も合わせておきましょう。多めのオリーブオイルでアスパラとベーコンを炒めて、醤油とみりんを用意しましょうか」
「アスパラは斜め薄切りでいいですか?」
「ええ、大丈夫よ」
アスパラの皮を剥きつつ確認をする。3本分を斜め薄切りにしてベーコンと一緒に炒め始めた。
茹で上がったパスタを水切りして、フライパンへ投入。一緒に混ぜ合わせて軽く炒める。
「香り付けとパスタのくっつき防止にごま油を垂らすわね」
2,3滴ごま油を垂らすといい香りが広がった。そこに醤油とみりんを足して、煮詰めたら出来上がり。
「はい、簡単で申し訳ないけどアスパラとベーコンの和風パスタ出来上がり〜」
「ほとんどパスタ茹でる時間で出来ちゃいましたね」
「それはさちちゃんが補助に入ってくれたからね。こうやって役割分担が出来ると料理はとても楽になるわ」
「なるほど、勉強になります」
作ったパスタをお皿に盛って、奥野くんの前に置いた。
「いただきます」
と声をかけて一口食べると、アスパラの食感にベーコンの旨味、ごま油と醤油の香りが大変美味しかった。
「うん、美味しいわね。さちちゃんも包丁さばき中々だったし、これから楽しくなりそうだわぁ」
そうして私の料理補助のアルバイトはスタートした。




