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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
3章

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205/220

カリカリチーズ

「さちちゃんは料理に興味があるの?」


「元々料理は好きで、家族や親友に振る舞うことが多かったです」


「今寮にいるのは私を含めて4人。あなた達で6人よ。大皿料理になるけど、それでもいいかしら?」


「はい、もちろん」


「今日の夕ごはんは炊き込みご飯と鮭の塩焼きね。あとお味噌汁とおひたし。そこに玉子焼きでも作ろうかしら」


炊き込みご飯はしょうゆやみりんを叔母さんが調合して炊飯に加えるそうだ。市販の素は使わないらしい。


「あれって便利だけど、うちだと量が足らないのよね。かと言って量を買うと高くなるし・・・・だから自分でやっちゃった方がいいかなって」


調味料を加えて混ぜたお米の上に具材となる人参、ごぼう、油揚げを乗せて炊飯をした。


鮭は冷凍の物を使うので、自然解凍させつつ、お味噌汁やほうれん草のおひたしを手早く作っていく。時間があるとのことで玉子焼きも作ってしまい、その辺りでご飯も炊けた。


「凄い手際ですね。この量を作るのにこんなに短時間なんて」


「半分くらいは慣れねぇ。でも作る順序って大事よね」


私は今まで家族の分、りこの分くらいしか作ってなかった。大量に作るのはなかなか難しそうだ。


「ねぇ、さちちゃん。よかったら何か一品作ってくれないかしら?」


「いいんですか?」


「私、みんなのごはんが終わったらお酒飲むのよ。そのおつまみがいいわねぇ」


「冷蔵庫の中見せてください」


「どうぞ、自由に使って」


私が選んだのは餃子の皮、枝豆、チーズだ。枝豆を茹でつつ餃子の皮を数枚剥がして使いやすくしておく。チーズは餃子の皮に少しずつ乗せておく。枝豆が茹で上がったら皮から豆を抜き出して餃子の皮にチーズと一緒に乗せて、巻いておく。端っこは折りたたんでおくと中身が出てこない。


それを多めの油で揚げ焼きにして、カリカリにする。塩を振って出来上がり。おかずにもなるし、おつまみにもなるカリカリチーズだ。


「あらぁ、美味しそうね」


と、1つ早速口に運ぶ叔母。にっこりと笑い、

「これで飲むお酒が楽しみだわぁ」


と言う。どうやら合格らしい。


その後すぐ、奥野康太がやってきた。

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