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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
2章

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遅めの夕飯

「ただいま戻りました。遅くなってすみません」


「おかえりなさい、奥野くん。連絡はくれてるから大丈夫よ」


「はい・・・・・」


「さ、座りなさい。今ご飯温めるから」


そういえば康太がいなかったな。と今更思い出す。制服のままだし、どこで何をしていたのか。


「餃子ですか。いただきます」


「変わり餃子よ。中身は食べてのお楽しみ」


「そうですね。カボチャでした」


既にみんなそこそこに食べ終わり、はじめほどの賑やかさはない。そのため今から食べ始める康太の餃子の中身が気になるようだ。


そんな空気を知ってか知らずか、呑気に食べすすめている。

「スープも美味しいです」


結局というか、康太は最初のカボチャとチーズ入りを当てただけで大きな反応もなく食事を終えた。


私とすみれが皿洗いをする。おばはお茶を飲んで休憩だ。


「奥野くん、ずいぶん遅く帰ってきたね」


「そうね」


「なにかあったのかな」


「デートでもしてたのよ。付き合ってる人がいるみたいだし」


「そうなんだ」


「一応連絡は受けていたから遅くなるのは知ってたけど、理由までは知らないのよねぇ」


そういえば、少し前から夜の訪問がなくなっていたな。てすとに入るからだと思っていたけど、何か思うことでもあったのだろうか。


「ま、私には関係ないわ。彼には彼の事情があるだろうし。はい、お皿洗いおしまい」


「こっちもおしまいです」


「ありがとう、2人とも」


そうして寮監室を出て自室に向かった。そこに康太がいた。すみれも一緒だ。どうするか。


「こんな時間に何か用かしら?」


「さちと話したい。花谷さんは、その、ごめんだけど」


「さちちゃん・・・・・」


「いいわ。手短にして。すみれ、冷えるから部屋に行っていて」


「・・・・・うん」


「俺、新しく彼女が出来た」


「知ってるわ。その彼女さんから色々言われてるし」


「俺は、りこのことを忘れることにしたよ」


「・・・・はぁ?」

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