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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
2章

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変わり餃子

ひたすら皮を包むことしばし。

「普通の餃子だけでいいかしら?」

というおばの声が聴こえた。


「どういうこと?」


「たねはまだあるんだけど、全部同じのでいいかなぁって」


「変わり餃子でも作る?」


「変わり餃子って?」


「見た目は変わらないけど、中身を思いっきり変えるのよ。ウィンナーとチーズ入れたやつとかおいしいわよ」


「他にも焼き餃子だけでなく、水餃子に揚げ餃子もいいわねぇ」


「美味しそうですねー!」


「中身も変えて、調理法もランダムにしちゃおうかしら」


「さすがに水餃子の変わりは止めたほうがいいんじゃないかな?」


「スープは残った餃子のたねで肉団子にでもしましょう。焼きと揚げの変わり餃子、作っちゃいましょうか」


というわけで、おばは残っていたたねを一口大の団子にして、ラップをすると手を洗った。


冷蔵庫から出てきたのはチーズにウィンナー、りんごジャムとかぼちゃの煮付け。


やや不安のあるラインナップだ。しかしそれらは皮に包んで別のバットに置かれることになった。皮は残ることなく使い切った。


「どうしようかしらねぇ。チーズとウィンナーは焼いても揚げてもいいわよねぇ」


「普通の餃子も焼かないといけないしね」


「ジャムの餃子、お醤油つけたらどうしましょう」


折衷案として、変わり餃子を含む半数は揚げることにした。つまり半数、50個は焼き餃子だ。そして、揚げ餃子は『何もつけないで食べてみて』と伝えることにした。


そうして見た目では中身のわからない揚げ餃子が50個できた。


スープには白菜と餃子のたねとして残った肉団子に春雨を加えて、醤油ベースの中華スープが。ごはんもしっかりと炊かれ、いつでも食べられるようになった。


エプロンに粉がついた私たちはエプロンを置きに部屋に戻ることになった。


揚げ餃子、まさかのロシアンルーレットになっていないだろうか?

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