鉛のように
薬を飲んで早めに寝て、いつもの時間に起きることが出来た。体は鉛のように重い。そんな体を無理矢理起こして身支度を整えおばの部屋に行く。
「おはよう」
「おはよう、さちちゃん」
そんなやりとりを交わしながら朝食のメニューを確認する。今日は洋風でいくらしい。
「具だくさんのポトフとスクランブルエッグ、それとパンにしようかな、って」
「うん、わかった。ポトフの野菜を切ればいい?」
「そうね、全部さいの目切りでいいわ」
そうして黙々とニンジン、玉ねぎ、じゃがいもをさいの目に切っていく。途中、おばが何かを思いついたらしくベーコンも追加された。
「塩コショウとコンソメでひたすら煮るだけ。野菜とベーコンから旨味が出るから、調整するくらいで十分かしら」
スクランブルエッグは卵に牛乳、コンソメチーズを合わせるらしい。チーズを合わせるのはイタリア式だったはずだ。
「そのままでも、なにかかけても美味しくなるようにね」
お茶、コーヒー、ジュース、牛乳も準備され少し豪華な朝食が出来上がった。
「おはよーございまーす」
と、すみれ達がやってきた。スクランブルエッグも焼き上げられ、スープを配膳し、パンを乗せたバスケットをテーブルに置く。調味料も色々と出しておけば、各人でなんやかんやするだろう。
「いただきます」
今日はどんな日になるだろうか。相変わらず重たい体と心を引きずりながら、朝食を食べた。




