あしおと
「おはよーございまーす」
「おはよー」
と、すみれとひとみ先輩をはじめとして、ぞろぞろと寮生が集まってくる。朝食の時間通りに集まるので、こちらも片付けるのが簡単だ。
「今日はほとんどさちちゃんが作ってくれました。しっかり食べて、今日も元気に過ごしてね。いただきます」
と声を掛けて皆食べ始める。すみれは「これも美味しいねー」と美味しそうに玉子焼きを食べてくれた。
男性陣も変わらずすごい勢いで食べ進めている。
「これもうまいですね」
とお味噌汁を褒める声も上がる。
私はといえば少なめに盛ったごはんをチビチビと食べていた。頭痛薬は飲んだものの、まだどんよりとした頭の重さが抜けないのだ。
「さちちゃん、大丈夫?」
「ん?さちちゃん具合悪い?」
「そんなことない。大丈夫ですよ?」
と、私は変わらぬスピードでごはんを食べた。
「ごちそうさまでしたー!」
食べ終わった食器はまとめて水にさらすことになっている。それぞれ自分の使った食器を持っていく。
すみれもゆっくりと食べ終わり、今はお茶を飲んでいる。一方で私は、やっと半分ほど食べたあたりだ。
「おばさん、私が片付けもやっておくから、今日はゆっくりしてね」
「あら、いいのかしら」
「お皿洗うなら、私もお手伝いするよ?」
すみれも名乗り出てくれる。
「いいのよ。すみれも、せっかくのお休みなんだし、やりたいことがあるでしょう?」
「じゃあ、さちちゃんにお願いしようかしらね。そのかわり、お昼は私がちゃんと腕を振るいますからね」
おばも席を立ち、私室へ向かった。
「ごちそうさまでした」
やっと食べ終わり、私も食器を片付ける。片付けようと、立ち上がった。
その瞬間ぐるり、と視界が回った。




