4Qの攻防
残り8分を切ったところで56-52と4点差につめられメンバーチェンジ。スタメンがコートに戻る。
「点差放して勝つぞ」
冨田が気合いを入れる。
マイボールで始まりまずは冨田が落ち着ける。左ローポストの冴島に入れ、俺がペイントエリアにダイブ。そこにマークが集中したのを冴島が見逃さずドリブルを1つ入れて外にいた石山にバウンズパス。石山はリングを見てすぐ横の冨田にパス。冨田がスリーを決める。59-52。
続くディフェンス。冴島は溝口を少し離して守る。小池には石山がつくので、そのヘルプだろう。ボールは小池が運ぶ。これではディナイディフェンスも出来ない。小池は溝口ではなく、俺がついているSFの選手をスクリーンに呼ぶ。これは恐らく冴島や永野がヘルプに来るのを避けるためだ。つまり俺が舐められてる。
小池はスクリーンを使い左へドライブ、レッグスルーで止まりまた左へ。石山はスクリーンに引っ掛かりついて行けない。チェンジの声が聞こえ、俺が小池につく。しっかりワンアームの距離でついて、その場でシュートはさせない。スクリーナーのSFの選手は切れて逆サイドへ。完全な1on1だ。
小池はドリブルしながら様子を伺い、右から左にレッグスルーをした後左に体を振り右にドライブ。キレのあるクロスオーバーだった。スピードは冨田と比べても遜色ない。俺はかろうじてついて行くが小池は急ストップ。フリースローライン辺りでジャンプシュートを放つ。これにはチェックすら出来なかった。シュートは成功し59-54。
「どんまい。ドライブはそんな警戒するな。ジャンプシュートだけ警戒すれば良い」
冴島から言われ返事をする。レイアップに行くなら間違いなく冴島がヘルプに回るし、永野もいる。ジャンプシュートをもっと警戒すべきだったかもしれない。




