ポイントセンター
続くオフェンス。また冴島が左サイドでポストアップ。ウイングからパスが入る。冴島はコート全体を見渡し、パスフェイクを入れてから左足を軸にターンする。左手を使ってディフェンスをガードし、レイアップに向かう。逆サイドから溝口がヘルプに来たところで合わせでダイブしてきた堀土にパス。堀土は正面からレイアップを決める。43-34。
「おっけー!」
冨田が声をあげる。さっきのと何が違うのか俺にはわからない。
「冴島さんはパス上手いだろ?ポストからの攻めで同じようにパス出せるか心配してたんだ。それがバッチリはまったからな」
俺が不思議そうな顔をしていると冨田が解説してくれる。冴島はPGが出来るほどハンドリングが良いが、ポストプレイを中心に攻めるのは新チームになってからだ。あのパスセンスがポストから発揮されれば間違いなく脅威だろう。
ここから試合はロースコア、遅いペースで進む。宮市高校は冴島がポストから崩すがシュート力の低さから外角のシュートを決めきれず。宇治菰野は藤山がしつこく小池を徹底マーク、溝口対伊田のところは伊田の必死のディフェンスと冴島の最小限のヘルプディフェンスで少ない失点で済んだ。3Qが終わり54-46。試合の結果はまだまだわからない点差だ。
「伊田良く頑張った、とりあえず最終クォーターは途中からスタメンに戻す。展開にもよるがそのまま最後まで行くぞ」




