70/90
PF冴島
ハーフタイム、体育館の外で顔を洗っていると聞きなれた声が聞こえた。
「おはよー、頑張ってる?」
山里だった。
「どうした?今日女子は練習ないだろ?」
「うん、応援に来たよ!調子はどう?」
「ありがとな。まあまあだ」
山里と雑談を交わし一緒に体育館に入る。山里は2階に行き観覧する。
「山里さん、来てくれたのか」
冨田が俺に話しかける。
「あぁ。俺らもう出ないかもしれないけどな」
「まあな。このまま終わったらまた3人で公園で練習しようぜ」
2人で笑いベンチに戻る。
後半3Q。マイボールで始まり左ローポストの冴島にパスが入る。マッチアップは溝口。勝ちに行くなら冴島は外から仕掛けるだろうが、あえてポストからの展開を試す。
まずはバックダウンで押し込み、周りのディフェンスの動きを見る。溝口を信頼しているのか、ディフェンスに動きは特にない。冴島はバックロールのフェイクを入れて右にドライブ、そこから左にバックロールしてポンプフェイクを入れたあとにジャンプシュート。溝口はタイミングが掴めずブロックに跳べない。シュートは成功し41-31。
「さすが冴島さんだな」
「まあ、な」
冨田はつれない返事だ。何か気になるところでもあるのだろうか。
続くディフェンスでは小池がスリーを放ち決める。この試合ではスリーを打つのも初めてだった。




