vsエース3
翌日の午前練習終了後。俺はまた冴島と1on1をしていた。右手でドリブルし、レッグスルーで切り返し左にドライブからバックロール。ゴールを見てポンプフェイク。冴島の腰が僅かに浮いたところでステップイン。そこからシュートを狙うが、冴島のチェックを気にして外してしまう。
「今のは行けただろー、勿体ないぞ」
冴島に肩を叩かれる。完全に抜いていた。ほぼフリーだった。単純なシュートミスだ。
「もう1本、お願いします」
冴島はにやりと笑う。
その後も何度もリングに向かってアタックし続けるが、シュートは決まらなかった。しかし、1つ進歩があった。冴島の自己申告でのファウルが何度かあったのだ。これなら希望が持てる。俺は成長している。
翌日の1on1。俺は左にドライブし、一旦止まりインアンドアウトで更に左へ。そこから冴島に体を寄せてゴール付近で左手のシュート。今回はしっかり右手でガードし冴島のブロックを防ぐが、シュートは外れてしまう。また単純なシュートミスだ。
「くっそ……」
「左手のシュートももっと練習しないとな。ハンドリングは良かったぞ」
確実に良くなっている。しかしあと1歩足りない。今の俺の実力だろうか。
次のオフェンス。冴島からボールを受け取りシュートフェイク、右にジャブステップから左にドライブ。冴島にコースに入られバックロールのフェイクを入れてもう1度左にドライブ。そこからフェイダウェイを放つ。シュートチェックは厳しかったが、なんとかシュートを打ち切る。
ボールはリングに吸い込まれネットを揺らす。
初めて冴島から1本とれた。
「うわー、まじか」
冴島は落胆する。
「良く決めたな、大和」
「うす」
「見事だよ。俺の負けだ。次は負けねえからな」
1on1を再開する。




