vsエース2
翌日、同じスケジュールで回り午前練習終了後。俺は再び冴島との1on1をする。
左45度から右にジャブステップを踏み左にドライブ。ドリブルを2回したところでレッグスルーで止まり顔を上げリングを見る。冴島はその動作で半身のまま左手でチェック。ついにかかった。俺はすぐさま右にドライブし、冴島は反応が遅れ体が並ぶ。ドリブルを1つついたところでそのままレイアップに跳ぶが、少し遠かった。ボールを一瞬少し下げ、ふわっとボールを浮かせるようにシュートを放つが、冴島が追い付いていた。迂闊だった。冴島の能力を考えればフェイダウェイか、レイアップなら左手でガードしなければならなかった。ボールを弾かれシュートは外れる。
「危ねー、惜しかったな」
冴島は笑う。本当にあと1歩だった。
「さあ、次行こうか」
冴島からボールを渡される。果たして冴島から1本決められる日は来るのだろうか。結局この日も冴島から得点は奪えず、体力が尽きる。
「今日も駄目だったのか」
食堂に行くと冨田が話しかけてきた。
「あぁ。今日は惜しかったんだけどな」
「最初だろ?あれはガードハンドあれば行けたな」
冨田は見ていたようだ。
「あとはフックシュートでも行けたし、1つポンプフェイク入れても行けたかもな」
さすがは冨田。答えをいくつも持っている。
「まあ、何にしても余裕がなさすぎるな。相手が冴島さんだからってびびりすぎ。ファウル貰うくらいの気持ちがないとな」
「なるほど……わかった、やってみる」




