夜間練習
夜間練習、と言っても夕方5時。フォーメーションの確認やゾーン練習、シューティングだけの軽いメニューをこなす。しかしウエイトトレーニングの後だけあってキツさはいつも以上だ。シュートの精度も落ちる。
練習が終わると夕食、もしくは風呂。2つに別れてのんびり過ごす。
「ウエイト2時間はキツい!中学でもここまではやってなかったぜ」
風呂で冨田が愚痴を漏らす。
「まだ初日だぞ。そんなんで合宿乗り切れるか?」
一緒に風呂に入っている1年生の永野が返す。
「そういうお前もぷるぷるしてるじゃねえか永野」
冨田が返し、2人で笑い合う。1年生には初めての経験だ。
「でもこれだけやりゃあ間違いなくパワーもスピードも上がる。冴島さんに追い付けそうだな」
「んな簡単じゃねえだろ」
現時点で冴島に勝っているところなどほぼないと言える。しいて言うならミドルシュートだろうか。冴島はあまりミドルを打たない。
「大和、冴島さんに勝つ気かよ!」
「まあな」
永野が驚く。そういえば冨田以外には目標の話はした事はなかった。
「冴島さん、アンダー18代表候補なんだぜ?」
永野が得意気に話す。そんな事は俺も冨田も知っている。
「だからどうした」
「へ?いやー、別に」
永野は面食らったようだった。自分だけが知っているつもりだったのだろうか。
俺の目標はスタメンで、理想はSFでの出場だ。冴島がどうで誰だろうと関係ない。
風呂から出て皆で夕食をとる。量はいつもよりかなり多い。とにかく回復するためにはプロテインと食事が大切らしい。無理矢理でも胃袋に食事を入れて栄養を補給する。
就寝は夜10時。プロテインを飲んでから布団に入る。話し足りない奴もいただろうが、皆疲れていたのですぐに寝る。




