プロテクト
鈴木監督がタイムアウトをとる。
「ここからディフェンスはファウルゲームだ、フルコートで当たってなるべくディアプに打たせろ」
まずはディフェンスの指示。ディアプのタッチの良さが少し気になったが、他に作戦も思いつかない。
「オフェンスはインサイドを攻めるぞ、ドライブからキックアウトを狙え」
冴島という最強のカードがうちにはある。負ける気など少しもしない。
タイムアウトが終わり、蛇川のスローインで冨田がパスを受け、冴島が左45度でパスを貰う。マッチアップはディアプ。さっきよりタイトについてスリーを打たせまいとする。
冴島は1つジャブステップを小さく踏み、ジャンプシュートのフェイクから左へドライブ。ディアプはフェイクにかかりついていけない。ヘルプに来た選手をバックロールでかわしペイントエリアでフェイダウェイ。しかし、シュートはブロックされる。ブロックしたのはディアプだった。後からのブロック。ディアプは一瞬で抜かれたが諦めてはいなかった。しっかり冴島を追い、ボールを叩き落とす。
ボールは冴島の足に当たりエンドラインを割って出る。残り50秒、4点ビハインドで相手ボール、タイムアウトは使い切った。状況は絶望的だった。
「ディフェンス当たるぞ!」
蛇川が大声を出す。俺達は硬直していた。そうだ。まだ終わりじゃない。1本止めて決めればチャンスはある。全員がフルコートプレスに動き出す。




