起死回生
梅岡ベンチは動かない。タイムアウトはとらないようだ。スローインはすぐに行われた。石山のところを抜かれ、冴島がカバーするが、フラッシュしたディアプにパスを出されハーフラインを越えられる。そこから速攻に行く事も出来ただろうが、敢えて時間を使う。が、蛇川がファウルして時計を止める。残り42秒。チームファウルはまだ4つ。次からのファウルはフリースローだ。梅岡のスローインでわざとディアプのところを空けてボールを入れさせ石山がファウル。残り39秒でディアプのフリースロー。
ディアプはゆっくりドリブルをつき、シュート2本の内1本を確実に決める。74-79。マイボールでエンドスローイン。冴島が素早くボールを出し冨田が走る。石山へ長いパスが渡り、スリーを狙うがチェックが厳しい。シュートを打てず冨田に戻すが、冨田へのマークも厳しく、スリーを狙えない。冴島が冨田を呼び、ディアプの厳しいチェックの中強引にスリーを打つ。シュートは外れるが、俺がリバウンドをとる。ディアプが外に出た事で中にはスペースが出来ていた。俺はシュートフェイクを入れ相手を跳ばさせ、バスケットカウントを狙い相手にぶつかりながらシュートを放つ。シュートはリングの上を転がり、吸い込まれるようにネットを揺らす。76-80で俺のフリースローだ。
「でかした!」
冨田や冴島に褒められる。相手のミスではある。この点差と時間はファウルするタイミングではない。
俺はフリースローを決めて77-80。




