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猛威
後半、ディアプの勢いは止まらない。冴島が1つバスケットカウントで返したが、リバウンドはいったいいくつ取ったのだろう。数え切れないほどだ。50-70。3Qが終わってこの点差だ。
「まだ終わりじゃない、どこかで力尽きるぞ」
聞こえてはいるが頭には入ってこない。試合はもう決まってしまったように思える。
「なーにしょげてんだ大和」
冴島に頭を掴まれる。
「いえ、すいません」
「追いつくぞ、絶対に」
冴島の目に淀みはなかった。勝利を、諦めていなかった。
「冴島さん、ガンガンスリー打ちましょう」
「おう、冨田もな」
冨田と冴島が話す。冨田も諦めていない。
「大和、お前の力も必要だ、やってやろうぜ」
冨田が手を差し伸べる。
「やるか、燃えるぜ」
俺も諦めない。
メンバーは蛇川、冨田、石山、俺、冴島。全員が外を打てる選手で固めた。
「シュートは躊躇するな、少しでも空いたらすぐに打て。トランジションでも打っていい」




