策略
梅丘ボールでスローイン。外でボールを回し、時間を使う梅丘。またも冴島のところにスクリーンをかけに行くが、冴島はファイトオーバーでスクリーンをかわす。2枚目も上手くかわしディアプに密着マーク。しかし梅丘のPGは意表を突いてドライブ。冨田が抜かれ、冴島はディアプに密着してしたため楽々レイアップを決められる。30-35。
点差が開いてきた。こちらはシュートを外せば確実にディアプがリバウンド。そこから速攻という手もある。あちらはシュートが入るまで延々とディアプがリバウンド。このプレッシャーは2Qが終わるまで続き、35-44で前半を終える。
ハーフタイム、鈴木監督は特に指示を出さず選手達を休ませる。
「どうすりゃいい」
俺はたまらず冨田に尋ねる。冨田はしばらく考え込む。
「ディアプが思った以上に動ける。が、あれだけ動いてりゃどっかで力尽きる」
流石冨田だ。まだ打つ手はある。ディアプはオフェンスではフル稼働しているが、ディフェンスはブロックとリバウンドのみだ。ゴール下から動いていない。ここで消耗させれば勝機はある。
ハーフタイム残り1分のブザーが鳴り、監督が選手を集める。
「冴島、センターやってもらうぞ、ガチガチにインサイド攻めろ。いいな?」
「はい!」
やはり監督の考えも冨田と同じだった。メンバーは冨田、蛇川、俺、佐倉、冴島。
後半が始まる。




