20/90
勝負
明日も試合があるのでかなり軽めの練習で終わる。いつものごとく山里との帰り道。
「何点くらいとったんだ?」
珍しく俺が聞き出す。
「うーん、10点くらいかな。スリーも決めたよ!」
流石山里。この前の練習試合から思っていたが、男子の俺達と練習しているだけあってか、かなり上手い。それに元センターとは思えないシュート力だ。
「大和くんは何点?」
「……俺は、8点くらい、かな」
少しサバを読む。山里に負けているのが悔しい。
「なにー、その間は?」
「……本当は6点」
疑われたので正直に打ち明ける。
「そうなんだ」
山里は残念そうに言う。
「とにかく私の勝ちだね!」
また、満面の笑みだ。嬉しそうな山里を見て俺も頬が緩む。
「山里も、すごいよな」
「え?」
「冨田に負けてねえよ、すごい」
「そ、そうかなー」
山里はニヤニヤが止まらない。俺もこの2人に負けていられない。明日の試合ではもっと積極的に行きたい。




