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エルフの少女グラティア〜永遠の命をもつエルフが現実世界に転移したらこうなってしまう〜  作者: くろくまくん


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3/9

この色鮮やかな動く絵画はなんなのだ?

くろくまの住居に突然転移されたグラティア。


くろくまの仕事の通勤がてら、途中で朝食を頂き、その流れで職場に行くことになった。



◯登場人物


グラティア(慈愛):エルフ族の女性、256歳。ルミノース国生まれ、ルミノース育ち。精霊魔法を使える。


くろくま:人族の男性、25歳。日本生まれ、日本育ち。平凡なサラリーマン。

 くろくまと共に職場に通勤がてら、途中の牛丼屋さんで朝食をいただいた私。


 くろくまは仕事中、私をどこかに置いていこうとしたみたいだが、それはそれで危険だと思うぞ。自分で言うのもなんだが。


 電車を降りたあと、バスという大型の乗り合い馬車のような乗り物に乗って、くろくまの職場に着いた。


「はい、ここが僕の職場ですよ〜! でっかいでしょう?」


「くろくまの住まいよりも断然デカイな……ここは何という建物なのだ? そもそも、お前は何の仕事をしている?」


 くろくまはちょっぴり気取った顔で答える。


「僕はエレクトリック・ファイターなんです! な〜んてね。ここは家電量販店といって……まぁ簡単に言うとたくさんの魔道具を展示して販売してるお店という感じやね〜」


 まさかの、くろくまも冒険者だったのか。なんとなく雷系の魔法を使いそうな感じだな。貴族の格好をしているし、武器も何も持っていないが……たくさんの魔道具を扱う店ということだから、店舗の警備でも任されているのだろうか。


 そんなことを考えているうちに、その巨大な建物の中に扉を開けて入っていく、くろくま。仕方なく私も付いていく。まぁ警備の仕事なら私も得意だからな。


「あ、この奥は男子ロッカーやから、グラちゃんはちょっとそっちで待っといてもらっていい?」


 また謎な言葉が出てきた。人族は色々秘密にしたいことがあるのだな。私は指定された場所で待っていた。


「おはようござい……えぇっ!! えるえるえるえるえる……エルフ!! コスプレ!?」


 なんだか人族の女が私を見て騒いでいる。


「どうした? エルフ族なのは間違いないが……コスプレというのは私は知らないのだが」


「ツンデレ〜〜!! キャラまで作ってる! 完璧〜〜!!」


 ツンデレ……キャラ……? すると、くろくまがジャケットを脱ぎ、袖無しのベストに着替えた格好でやってきた。


「あ、あ、おはようございます。ごめんごめん、言ってなかったんやけど、急きょ研修で入ることになったグラティアさんです〜。今日だけになると思うんやけど……」


「外人さん!! 本格的!!」


 異国人ということかな? まぁこの日本の民にしたら、私は異国人になるからな。それよりも、研修だと……?


「くろくま、なんだか都合よく嘘をついている気がするのだが……」


「しぃ〜!! ホントのことを伝えても絶対に伝わらんからこれでいいねん。僕と一緒に仕事してる感じにしてるほうがいいやろ?」


 くろくまが小声で私に言う。なんだかいいように誘導されてる気もするが、まぁ……勝手のわからぬ世界だから仕方ないか。


「グラティアだ、よろしく頼む」


「きゃあ〜! クールキャラ〜〜!!」


 騒がしい女だ。



◇ ◇



 店舗に出る前にくろくまから聞いたところによると、この店舗はデンカセイヒンという様々な魔道具を扱っているらしい。


 そして、その魔道具の使い方やらを説明して商いをするのがくろくまの仕事なようだ。それなら私にも簡単にできそうだな。


「グラちゃん、そのままの格好やと目立つから、一応なんやけど、これでも着ないよりはマシな気がするから羽織っといてくれる? ごめんな」


 手渡されたのは、前にくろくまが使っていた上着らしい。赤色はいいのだが、なんかゴワゴワしているし、サイズがデカイ。


「いらっしゃいませ〜」


 店舗に出ていくと、何やら店の者が何人かすでに商売を始めていた。


「今日は平日やからたぶんそんなに忙しくはないと思うんやけどね。せっかくやからなんか見たいものとかあったらウロウロ見てきてもええよ」


 お、自由にしていいのか。


「うむ、何かあったらお前を呼べばいいのだな。では行ってくる」


「なんかそれなりに馴染んでるグラちゃんが凄いわ。うんうん、いってらっしゃーい。僕はエアコンのコーナーにおるからね」


 エアコン……まぁいい、わからなければ聞けばいいか。


 私はウロウロしながら何か面白い魔道具はないか探した。もしルミノース王国に帰れた場合、アルドに土産の一つでも買ってやらねばならんからな。


 店舗を歩いていると、長四角の形に何やら色鮮やかな動く絵画のようなものがあるのが見えた。


「いらっしゃい! あ、くろくまさんのメーカーの研修生かな? 外人さんの研修生も雇ってるなんてグローバルやね〜! どうしたん?」


 店員が私に声をかけてきた。


「この色鮮やかな動く絵画は、なんという魔道具なのだ?」


「なんや面白い表現する見習いさんやね〜。これはテレビって言うんやで。テレビって外国もあると思うんやけどな……凄く田舎から来た人?」


 なんかわからんが、凄く馬鹿にされているような気がする……


家電量販店の接客販売の仕事をしているくろくまの機転で、急きょ一日研修生となったグラティア。


好きに見て回ってもいいというグラティアがぶらぶら歩いてると、


テレビを見つけ、それに興味を惹かれるグラティアだった。


挿絵(By みてみん)

上の画像は、今回のエピソードのイメージイラストを、生成AIを利用して作ったものです。

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― 新着の感想 ―
グラちゃんへの説明で「エアコンのコーナーにおるから」とか、なんて不親切な説明なんだ! ヒドイヤツだな、くろくまくんは( ̄∇ ̄) キャラ設定に「見ただけで、それがなんであるか何となく理解出来る」とか付…
意外とグラちゃんが現代に馴染んでいる! そうか、デンカセイヒンは魔導具だったのか! エレクトリック・ファイターがこちらでも登場するとは思いませんでした(*´ω`*)本編に出ても違和感無いかもwww
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