↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

一般誌枠の危機!でしかない!三バカマゾおんな戦士達!推参!part2





初陣は終わった。何も出来ないまま。

とぼとぼと丘を降りていく俺の後ろを三人おんながついてくる。

何でついてくんだ?

と、気づいた。護衛を命ずる、とか言ったのでした。

そんなのも頭から飛んでいた。

ただ三人の指揮官はその命に従い、俺の後を付いてきた。

なんだか。アタマが回らない気分。はぁぁ……

そんな簡単に死んじゃってイイの?いいのかね?縁もゆかりもない人たちだけどさぁっ。

一兵卒ってこんなもん? 残酷すぎないか? つまらなくって無意味すぎないか? ただ切り刻まれる為に、それだけの為に、それだけの意味しかなくこんなとこまで来たのか?

遙(はる)々(ばる)来て……敵刃に倒れました……それだけのもんなの?

残された家族とか居るんじゃねぇの? 俺は知らんけどさぁぁぁ。

軽々しい同情心も湧かない。怒りも胸の奥で鎮火している。

確かに。呆れるだけの王子様も判らんでもないなぁ。はぁぁぁ……

ここからどうするか……ただ一筋……か細い糸が一筋だけ通っていた。

人類軍側にアクセスする手段も一つ……なにかしら持たねばならない。絶対に。

絶対に、だ。

そうで無ければもうどうにもこうにも。



魔王城に着く。

女騎士達が後ろを付いてくる。その超巨乳をぽわぽわさせながら。三人に二つずつ、計六コのデカデカの肉塊が歩みに合わせてふわふわと揺れる。

呑気におっぱい揺らしやがって。どこまで付いてきやがんだ。

それは勿論、俺が解散、と言わない限りはどこまでも付いてくるもんなんだろうけど。

どこでそれを言うか、なんかタイミングがなく……私室に着いてしまった。

ドアを開けて中に入ると……当たり前のような顔で、雰囲気で……中まで入ってきてしまった。

結構広い私室にいきなり……三人分のおんなの薫りが立ちこめた。


とにかく一回執務用の椅子に座った。座りたくってたまらなかった。一度座ったら溜息しか出なかった。肩をがっくり落として喘ぐように息をした。

背もたれにぐたりと体を倒し、天井を見つめる。

なんにも出来なかった鬱屈。目に余る人類軍の醜態。ノーアイディアの自分。

心の奥が渇いていた。苛ついていた。


縛るか。

憂さ晴らしに。



いつもはメイドさんとか温和しい女ばかりだったから。こういう戦士としての顔もある荒々しいおんなは…………どういう反応を示すんだろう?

俺は女どもに見えないように、にたりと微笑んだ。

椅子から立ち上がり振り返ると、横一列に立っているおんな達に向き合った。

「ここが俺の私室だ。ここで護衛任務についてもらうこともある。ここまでの道筋は覚えたか?」

「はい……」

三色のおんな声が僅かに重なって響いた。

「夜通し警戒の任務についてもらうこともあるかも知れないが……覚悟は出来てるか?……心構えは出来ているか?」

言外の意味に気づいたか、三人おんなが一斉に顔を赤らめた。

それでも、赤らんだ頬をきりっと引き締めて、褐色グラマーがこくこくと首を小さく振り、黒ドレス魔法使いはふいっと顔を逸らし、天使コス戦士は聞こえないふりをしているようだった。


「王族の手慰み……になったことはあるのか?三人とも」

もう私室だ。言葉を選ぶ必要はないだろう。

「今まではありませんでした!ですが!そ、そういう任務もおんな騎士には存在する、と話には聞いておりました!」

褐色超絶グラマー女戦士が、軍人らしく背筋をぴんと伸ばし、はきはきと答える。

「どういう風に?」

「……い、一番身近で……肌を合わせるほど身近で、警護任務に当たるものと……べ、ベッドの中まで帯同するものと……伺っております……」

恥じらいが出たのか、徐々に身は縮み、声は小さくなっていった。


「隣は?」

「わたしは……き、聞いてはおります。ですが……承諾するかは個人の意思、とも……伺っております……」

赤らめた顔の中にも瞳がきりりと引き締まっている。だが動揺は走っていた。

はっきりとした拒絶ではない。おんなの揺れる気持ち、がそのまま微かに揺れているからだに表れていた。


「隣は?」

「この軍に所属する際の契約には含まれておりません。見ての通り魔族ではない出自。契約が存在しない限り……それは自由意志に含まれるものかと存じます」

冷徹な瞳で淡々と応える。クールビューティーという感じか。いかにもプライド高そう、と見える。天界の出身、と言う俺の感想はきっと正しいのだろう。

なぜそうなったか、とかは聞いてみないと判らんが。


ふぅん。ま、そういうことね。褐色グラマーはそのまま承諾しそうだな。

シャワー浴びにいけ、と伝えればそのまま素直に行きそうだ。

黒ドレス魔法使いはちと、説得の必要がありそう。でも薄皮一枚、と言うとこか。

天使コス戦士は……なんか固いな。ただ真っ直ぐ強要したら真面目に拒否してきそう。

「ふふっ。手慰み、といってもいろいろ種類がある。判るな?」

どきっ、と小さく跳ねたのが褐色グラマー。ふっ、と目線を斜めに下げたのが黒ドレス。顔は赤いままだ。天使コスは無関心のように顔色を変えなかった。

「まあそう警戒せずともイイ。ここで服を脱げなどと無粋なことを言う気はない。実は……ある種の健康法を試している」

「……健康法でありますか?」

褐色グラマーが小さく首を傾げる。リアクションのイイコは好きだよ。ふふふ。

「多分に俺のスキルの試験も兼ねていたりする。つまり……」

机の上におきっぱにしてあった魔本〝縄師入門〟を手に取る。椅子から立ち上がり、胸の前にその本を構え……ページを開いた。

「……こういうことだ」

開いた本から!縄が三筋!滑り出していく!

あっ、と言う小さな声と共に三つの女体が……縄に取り巻かれていった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。