着衣緊縛だけが上達していく
と意気込んでは見たものの。
現状はなかなか厳しい。
まず、ニートが困難である。飯は出る。ベッドもある。
が、しかし! ニート最大需要の漫画もゲームも無い!
長い長い時間をどう潰せばいいというのか!
ゲームも無ければマンガもない。こんなつまらん世界で読む本と言えば“縄師入門”これ一冊。これなんて地獄?
アタマおかしなるで。
そりゃ関西弁も出るさ。
……元々ニート……というほどでもなかったしな。日雇い日銭で暮らす毎日。怠け心のままに!生活ギリギリまでサボってはいたが。
ニート……あれは親が健在で、もう家があったりとかしないと……不可能なんだよなぁぁぁ……ああ。羨ましやニート。あこがれのニート。
どうしたって飯代酒代煙草銭、それに家賃を稼がねばならん一人暮らしの身の上では。
イヤでも日銭稼ぎに家を出なければならない。ああ。ニート。輝かしきニート。
俺もなりたかった。心から。
ま、魔王後継者のドラ息子ですのでー。
周りのメイドさん緊縛し放題ではあるが。
これぐらいしかすることがないんじゃぁぁぁ!!
このスキルに気づいたのは……これしか読むもんがない!その〝縄師入門〟をなんとなくぺらぺらとめくっていた時だった。
「……失礼いたします……」
と、しゃなりとメイドさんが入ってきた時……
いきなりその〝縄師入門〟がぶるり、と手の中で震えた!
開いているページから!縄がするり、と飛び出し!背後のメイドさんにしゅるり、と取り巻いた!
「あっ!」
短い悲鳴を上げるまもなく!縄は高手小手にメイドさんを緊縛していった。
それは丁度開いているページの……シバリだった。
がくりと膝を崩し、床に女の子座りにしゃがみ込むメイドさん。
「お、王子様っ……これはっ」
メイド緊縛。メイド衣装のまま括られ、恨みがましく切なく見上げてくるメイドさん。腰の辺りで後ろ手で拘束され、乳房の上下をきりりと縛り上げられている。その縄がメイドさんの胸を大きく絞り出している。
ぞくっ、とした。い、いいね。これ。
〝縄師入門〟の開いているページからまた何本か縄が伸びてくる。くねくねとうねっている。その動きは……
どうする?もっと縛る?もっと縛る?と俺に問いかけてくるようだった。
……そっかそっか……オマエは縛りたいのか……そういう本だっけな……くくく。
「なに……たまたま入手した本に魔力があったようでな……何でも健康法の一種らしい……血流を良くするとかなんとか……急にこんなことになったが……どうだ?血流は良くなってきたか?」
問いかけられたメイドさんがぼん!と顔を赤くした。そそくさと顔を背けた。
膝がもじもじと擦り合わされている。腰がゆらゆらと蠢き、女の子座りのままの上半身がしなやかに揺れている。
ああっ……どうして……と、背けた顔でかすかすの声で小さく喘いだ。
厚いメイド服の上からも……乳首がぴこん、と立ち上がっているのが判った。
ふふふ。そういうことですか? ホントに?そういうスキルなの?
ま、そういう本ではあるが。エロ本だしね。
これは……
しっかり試してみる必要がありそうだ。
ふふふふふふ。
小一時間後……ふらふらのメイドさんが腰を引ききって、真っ赤な顔のままよたよたと俺の部屋を出て行った。
その内股にペトリと、何か鈍く光る粘液が滴っていた。
確信した。間違いない。そういう本だから。そういうスキルなんだ。
流石にここで押し倒すまではいかなかったが……行為に及ぶ、まではいかなかったが、その確信を得て、俺は心の底からほくそ笑んだ。
この技術の探求で暇を潰す……と言うのも一興か?くふふふふふ。
そして、以降。
俺の部屋に入ってくるメイドさんの表情が硬い。怯えている。それもなんか愉しい。品性下劣と言われても否定しない。
と思えば……すでに顔を赤らめ、少し瞳が蕩けているメイドさんも居る。
緊縛経験済みのメイドさんだ。
目が熱く何かを期待している風情。腰がもじもじとしている時もある。
「そうかそうか……俺のシバリが欲しいか……前の時とおんなじに……股縄をぎゅっっと締め上げられたいか?……よしよし。縄酔いに存分に酔え……酔い狂わせてやる……ぐふっ」
王子様らしくない台詞ではあるが!
下々の願いを叶える。これぞ王道。王の歩むべき道。
俺は〝縄師入門〟のページをためらいなく開いた。そこに書かれている縛り方でメイドさん達は吊られ、床に転がった。
なんかアヤシい声が漏れてくる部屋として、俺の部屋はメイドさん達に怯えられ、また密かに熱望されていったのだった。
とは言えとは言え。
流石に素っ裸にひん剥いて縛るのは、メイド長の目が怖い。
メイド服を着たゴリラことあのメイド長だけは俺の〝縄師入門〟スキルでも唯一勝てないと確信出来る存在なのだった。
軽く引き千切られそう。
これはえろではない、健康法である!血流を調整して!健康増進にキクのだ!と言う建前で!その研究の為のサンプルとして!という……ごまかし詐術トークでメイド長の許可を取っているからして。
着衣緊縛、と言う高等技術をひたすらに磨いている日々だ。
そして。
俺の部屋には常に何人かのメイドが吊り下げられている、と言う日常となった。
ぶらぶらと。
うざうざと。
微かな……しかし艶っぽい喘ぎか、常に部屋の中に満ち満ちていた。
おんなの汗臭い湿っぽさが常に部屋に充満していた。
書類に目を通しながら。
常にそれらの空中でよじよじもがくメイドさん達から、あっ……んんっ……と言う艶やかな秘めやかな喘ぎが聞こえ、部屋中に満ちている。時折、ぎしっ、と縄鳴りがする。空中で固められて虚しい抵抗を繰り広げている女体がくにっくにっと揺れ踊る。
王子様の仕事って書類仕事ばかりだな。目を通して承認。印は指紋?名前はすでに書いてあり、指で押すだけで済む。魔法ペーパーか?これ。日本も導入しろよ。これ。
しかし、魔王国の実情が一番手っ取り早く多角的に理解出来る。
片っ端から読み込んでいく。地域情勢。農作物の収穫の多寡。人類軍との攻防の結末。各局面の進行。次期防衛戦の戦略。侵攻作戦の目標範囲。魔王様の国内巡幸。魔王軍の兵站の収支……貴重な情報、内部資料が次々と運ばれてくる。
魔王様がいないのはそういうわけなんね。国内をぐるぐる回ってる、と。
書類上では、終了予定は再来年らしい。なげぇ。でもまぁ。
こっちの体制整えておく時間はたっぷりありそうだ。
人類軍側との戦果レポートもある。ええ?連戦連勝ではないか。大体。
そんな弱っちいのか?人類。勝ち、勝ち、勝ち、戦線維持。戦線維持。
ま、まぁ。魔王軍側で見る戦果レポートだからね。どんな偏見やバイアスが入っているかわかったモノではない。
大本営発表とかみたいに。名誉ある撤退とかか? 戦略的後退、とかか?
だが兵站の結節点、重要拠点を手放した、と言うレポートはない。
付属している地図にもその傾向はない。戦線は進んでこそあれ、戻っていない。
じわじわと拡大して行っているのは間違いない。その進みは緩やかでも。
話八分目、としてみても……あまり人類軍、有利に進めているようには見えないな。これは実際に戦場視察が必要か?
……頭の中の王子様はふてくされているのか、そっぽ向いて転がっている。
何か話しかけるか?とも考えたが……ま、王子様ならこの程度の情報はもうすでに聞き及んでいるだろう。あるいは自ら戦場で指揮を執ったか。
ヤツも戻ってきてもこの身体の主導権が握れないのなら……もどかしいだろうな。せっかく戻ってきてもなんも出来ねぇだろう。
なんか言ってこいよ。
いつまでもふてくされてねぇで。悪いのは俺でもアンタでもない。
こんなややこしいコトしやがった神、だろ。馬鹿野郎め。
メイドさんが新たな書類を持って入り込んできた。その足がびくっと止まった。
宙に吊り下げられているメイドさん達に気づいたのだ。
「あ……あ……あ……あのっ……こちらの書類を……」
同僚が縄で括られて宙で捩れもがき立っている光景を目の当たりにして、度肝を抜かれたのだろう。一気にかぁぁっっ……とその顔が赤く染まり、そそくさと机の上に持ってきた書類をどさりと置いた。
「……ああ。ご苦労。何?気になるか?」
「い、いえっ!あの、そのっっ!」
「誰かと知り合いか? ま、同じ職場で働いているんだ。顔見知り程度はいたか?どいつと知り合いだ?」
「え……ええ……」
息を飲んで、目を見開いて見つめているその視線の先には両足首を宙に固められを引き裂かれるように縄に吊されたまま……大きく足を開いたまま……そのままの形で両手も吊られ、空中に身体を開いた形で吊り下げられているメイドの一人があった。その股間にはしっかりと股縄も。
「ああっ!アステルっっ!見ないでっっ」
そのメイドさんが、羞恥の悲鳴を上げつつ、四肢を括られてカラダを開いたまま宙に泳ぐように身悶えている。
哀鳴を宙に放ち、泣くように喘ぎを振り撒きつつ……その顔がさらに赤く染まっていく。
伝染するように……それを見つめている…………目が離せなくなっているメイドさんの顔も真っ赤に染まりつつあった。思わず口から漏れそうな声を抑えるように……口に手を当てて覆った。
「興味あるか?なんならオマエも縛られてみるか?まだまだ何人でも縛れるぞ」
「い!いいえっ! まだまだお仕事がございますのでっっ!」
慌てて赤く染まる首を振り、吊られてる同僚メイドから強引に目を反らした。
ま、仕事の邪魔まではする気は無い。今吊られてるメイドさん達は非番、ということだしな。そうで無ければ。
あのメイド長が怒鳴り込んでくるだろう。こわい。
「失礼いたしますっ」
結構な勢いでそう言い放つと……そそくさと出ていこうとする。
その足が……出口寸前でふと止まった。
「…………また……お時間のある時にでも……」
そう微かに溜息交じりに囁く。その手が胸のところでぎゅ、と握り締められている。
赤らんだ頬を手で隠すように押さえながら、逃げ出すように俺の私室から出ていった。それでもちゃんとドアは閉めて行くとこがさすが王宮付きメイドさん。格式礼儀作法は心得てるねっ。
うん。結構好評なようだ。アステルちゃんにも。
ああっ……と、その同僚メイドさんがさらに悲痛な喘ぎを吹き上げ、じたじたと吊られたからだを捩り倒す。だが、その目はさらに陶酔に深まり……ぞくぞくとした震えが汗まみれの身体を小さく震わせていたのだった。
アステルちゃんが新たに持ってきてくれた書類にも目を通していく。
全て読み込むことで……この世界の次第が判ってくる。頭の中の空白がどんどん埋まっていくのは正直、知的快楽と言えなくもない。
でも……うるさいな。メイドさん達が。やっぱり。
すけべな声出すな。ま、しょうがないけど。自業自得だけど。
俺がそうしたんだけどっ!
異様に汗まみれでからだ中ほっかほかに茹だっていて……脚を広げきったまま縛られて動け無くされている剥き出しパンツのその部分はじっとりと濡れ沁みている。股縄から汁がしたたり落ちそうだ。息が荒々で顔が真っ赤に染まっている。おんなの誘い香が部屋の空気に混ざる。
ああっ……王子様ぁぁ……キツうございますぅぅ……と、あちこちで小声が聞こえる。
この……健康法……効きますぅぅ……と、細声で呟いている。
とどめを……とどめをさしてくださいませぇぇ……とか、あえかに喘いでいる。
目がうっとりと、じんわりと蕩けている。
うるせえから尻を一発はたいてやる。
あああああっっっ!と魂切る様な、絹を裂くような、喉が張り裂けるような……壮絶な悲鳴を上げて、宙に揺れるからだを仰け反らせたままがちりと固めて……
ぶるぶると震えている。
そのまま……がくりと。全ての力が抜けきったように……頭ががくり、と落ち、縄の括りに全てのからだの重みを委ねた。
もうこうなると下ろすしか無い。流石に危険だ。息が止まるかも。
手間だぜ。うんしょうんしょ。
床に下ろすとくたりと、蕩けきったようにべたりと広がる。ひくひくしながら荒い息をついている。ああ……ああ……と微かに呻いている。
よだれがダダ漏れに垂れている。腰がかくかくと動いている。
目がもう完全に飛んでいる。
私にもぉ……王子様ぁ……私にもぉぉ……と、吊られている他のメイドが小さく騒ぎ出す。よじりよじりとくねり出す。
これが……〝縄師入門〟のスキル……なのか……
効いてんのかね?何かが。欲求不満か?
メイドという女所帯じゃそうなんかもしれないけどさっ。
これなんの役に立つの? 俺のエロ心以外に。
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きっとこの世界はエロゲーだろう。ありがちエロゲーの世界転生。
こういうことが出来てしまう、と言うことは。
もう日常がエロまみれである。メイドさんの縛り、吊り、での艶姿とか。
俺の部屋が秘めやかな喘ぎで一杯である。メス臭さでむせ返るよう。
だが、それだけではない。最大のエロが……
王妃様とのキスが……どんどん過激化して行っている……
もう俺にも止められない怒濤の勢い。
王妃ってホントに母親なのか?と微かに疑っていたが。
本気キスが本気すぎるし。
だが……周りの状況から見て、背後にいつも付き従うメイドさん達の敬虔で従順な態度、頭の中の王子様の不自然な沈黙とか考えると……本当に王子様の母親、正真正銘の王妃なのだろう。
にわかには信じがたい気持ちもしつこく残って無くは無いが。
夫の魔王は有能であるが故に、過重な仕事に忙殺されている。その重責に日々外泊、仕事漬けの日々。巡幸に飛び回り、もう長らく帰ってきてないとか。
孤閨に咽ぶ、未亡人同様の母。その愛情の矛先は最近様子が変だ、と言われる息子へと一心に向かう。
過度!かつ!濃厚な!スキンシップ! 舌と舌という粘膜シップ! 愛情溢れる眼差し! ねっとり度をますます増していくディープキス!うはぁ!キスだけで三十分近く!やってることすらある!
もう逆上せちゃって逆上せちゃって…………理性が限界まで行くことがある。
張りのある超巨乳が俺の胸にくにくにと揉み込むように当てられ、もうそのすぐ近くにある手が!掴みたくって掴みたくって!うずうずしまくって!
きわきわ!もうブチ切れる寸前!
その母君も顔を真っ赤に紅潮させていて……
それは時折……何処かメスの視線を感じさせることすらある。
当然!超!超絶美人! かつ、ド!グラマーだ!俺が雑誌YouTubeなんかで知ってる見たことがあるグラビアアイドルなど!まだこれに比べれば控えめなほど!
メスに特化したような。オスの淫欲をそそり立てる為に特化したような!
からだの曲線の全てが……オスを呼んでいる……孕ませて……と囁いている……かのような!
それでいてキスの時以外の平常時は、その雰囲気も淑然と。涼やかな凜とした空気も漂わせ、王妃としてはっきりと威厳もある。つまり。
崩し甲斐のあるおんな、と言うことだ!
こんなおんなを縛りで泣かす……おんなの急所を一括りにする!二重の股縄で咽び泣かせる……ぐぉぉぉぉ。
妄想が燃えるぅぅぅ。たまんねぇぇぇ。あああああ。
しかし、我慢、我慢。今はまだその時ではない。微妙にタイミングずらされるし。もういいか?!いってしまうかっ!と決断したときにいつもいつも邪魔が入る。
お付きのメイドさんの目線がいつもそこにある。どうしたもんか。
くっそ。魔王の嫁でなければ! いや!だからこそっ!
いつか寝取ってやる、とか考えている。
千何百歳とか聞くが非常に見た目若い、だが、からだは熟れ熟れの年頃。流石魔族。寿命が長い。
と言うことは俺もか? 何千歳まで生きるのか?
魔王が三千歳でバリバリ働き盛りなわけだ。国中を巡幸し、魔王城には帰ってこない。
その隙に……魔王のヨメを寝取る……ふふふ……この縄で!がちがちにシバって!うふふふ。
燃えるかもしんない。
明日もやりますよ。




