表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/26

下町クソヤバデスロード (前編)テンション死亡

……。ついにやってきた3日後。




厳重な武装を施された軍警の警備ゲートを、ASAKURA支給の


IDカードで潜り抜け、汚ねえ川を2本も超えて、


私は生まれて初めてマジで来たくもない場所にやってきた。




ここは**ノンチアン地区(旧足立区)**だ。


あらゆる危険と惰性と村的な雰囲気、チャイナパンクまで


ある淀んだ空気が肌にまとわりつく。




なぜか西部劇みたいな砂塵とコロコロまで風に乗って流れていて、


地面はところどころ乾いた土がむき出しになっている。


紫外線強いし日陰もねえ。


肌にサイアクだなここ。


洞窟風の穴ぐらが点在してんのはマジで草。


でかい通りを給水しながらひたすら歩いて


ウェストエリア(旧西新井)の路地を進むと、


朝っぱらからビル伝いに**青い顔の人間?**が


ピョンピョン跳ねていた。




……あいつ、だいたい生きてんのか?


ビルに目をやってると危うく人にぶつかりそうになる。


白い顔に口紅塗りたくって長い変な帽子をかぶったやつ。眉毛が● ●

みたいになってる。


とにかく、こいつらは扇子が好きらしい。

挿絵(By みてみん)




地面の日陰には変なものがいっぱいいて、


顔がキモ可愛いおっさんか赤ん坊かわからないような、


角の生えた正体不明の生き物がだらしなく酒を飲んでいる。




デカい体に豚っぽい顔の奴らもいるな。


道を譲ってくれたりジャガイモくれたり…。


意外と礼儀正しいんだこいつらは。


おばあちゃんのクルマ椅子を押してやってる


豚顔もいてほっこりすんな。





ダウンタウンの連中、特にギークメガネどもは見習えっての。


まあ……肌の色もいろいろだし、意外と楽しいかも……?


一番謎いのは、デカい道(旧環七)の上に浮かぶ黒い巨大スフィアだ。

底が見えない深淵みたいで、中心部付近では


時々パルスを発している。都心やダウンタウンからも


見えるくらいデカいらしいが、噂通り意外と害はないようだ。


と…御託が長くなったが、移送元の怪しい一角(というか屋台?)


に到着した。


ランランってやつが受け渡しに来るらしい。


一応、魔術装備一式をバックパックに詰め、


ベルトには専用ケースに入れた調合済みのクスリを


数本すぐに取り出せるようにしてある。


まあちょっと……コホン。とにかくヤバいときの備えは万全だ。


ふざけた屋台は目の前だった。


ランランの屋台の周りではパンダがゴロゴロ転がり、


水牛がだらしなく寝そべってたまにへそ天みたいな


芸を披露し、土佐犬が威嚇しまくっている。


第一、闘鶏がうるさい。こんなところで…




うるあああああああああああああああああああ!!ヒイィッ!


急に裏からぶちかまされてマジでぶっ飛んだ!!!

‥‥でもしょっぱなからもう疲れてきたな……。

ランラン(マジでアホそうなアホ毛をピョンピョン跳ねさせながら):

「アラヨ~! シキちゃん! 来た来た! 


遠路はるばるごくろうさん。元気かー?」




……こいつか。めんどくせえな。緑色のサイボーグ女。


サイバネというよりもうガチのサイボーグだ。


緑でふざけた網み網おさげに、でかい目。普通にこええ……。


シキ(やさぐれ顔低い声):

「……ハイ、シキです。受け渡しに来ました。」


ランラン(首を傾げて):

「ん~~~~? 元気ないか~? まあいっかー。

これが例の『超ヤバいガジェット』だよ~!

うちの屋台がちょっと生きていてなー? 


ウンコしたらこんなモンが出てきたんだから、


絶対高く売れると思ってASAKURAに持ちかけたんだけどな~?」



ガジェットとやらは黒いスクラップのきたねえ箱の


中央に固定された。なんか青光りするほんとにちっさな結晶だ。




でもゥ~~~とかア~~~~とかほんとに極低ボリュームで


聞こえてきてキモい。。。

シキ(やさぐれ顔):「……お前、ガチでウンコから


ガジェット作ってんのかよ。頭のネジ全部飛んでるだろ。」


ランラン(満面の笑み):「飛んでる飛んでる! 


でも儲かるからいいのよ~!

ほら、このチャリ乗ってけ。反物質積んでてなー? 


ちゃんと充電しといたから!」


(怪しいチャリの側面には「紅飛龍」と書いてある。読めないけど


いっか……)




聞き終わると同時に、闘鶏の1匹が突然あたしに向かって


突進するように通り過ぎ、そのまま路地に消えていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ